どうやら日本国民はアベノミクスという幻想をまだ信じているようですね。安倍政権になって消費がある程度増大したのは震災復興が本格的に進んだ(震災直後は応急手当が主だった)ことが大きいだけで、別にこれは政府の手柄でも何でもありません。
また円高の是正については、元々ちょっとした国策で1ドル2~30円程度安くすることは容易だった訳で、これは日銀にその働きかけが出来なかった民主政権が実力不足だっただけです。というか、当時の野田首相は大臣の椅子辺りと引き替えに自民党に寝返るつもりだと私が本気で思っていたほど、無能無策でしたからね。
で、実体経済については何ら手をつけること無く、上記の要因で見た目だけの景気回復を前面に押し出して進められたのが、各種負担増でした。ただ、本来の本丸であった消費増税だけは、参院選の人気取りに使うために残しましたけどね。恐らく実体経済については、今後楽観的な税収予測を打ち出した上で、バブル期並みに無駄な公共事業を積み上げることで対処しようという魂胆でしょう。ゼネコンに金を落とすだけでは景気循環は起こらないということは、バブルの末期に嫌と言うほど学んだはずなのですが...。
そもそもアベノミクスと言い始めてどれくらい経ったでしょうか。まだまだ好影響が出るのは先の話などと悠長なことを言っている人も多いのですが、今後景気の好循環に転じる材料がどれほどあるのでしょうか。今はオリンピック前の準備期であり、カンフル剤を使い続けているに等しい状態でやっと現在の状態なのです。今「まだまだこれから」などと言っている人は、多分10年後にますます景気が悪化していても同じ事を言うのでしょう。
本来ならばもう少し批判が起きても良い程度の政策でしか無いのですが、ここ数年のマスコミに対する過剰な介入と、あまりにも無能で現実的な政策対案を持たない野党が、ここまでの悲惨な状況を作り出してしまっているといえます。安倍政権に賛同する部分を全く持たない私から見ても、野党の無能さは際立っていますので。とりあえず旧民主党の幹部連中は、いい加減表に出るのをやめて欲しいです。
もっとも、ネット民が主張している野党批判は、極めて偏った出所の記事や主張を鵜呑みにしているだけというものもありますので、これも何とかしなければいけないところですが、まあ日本でのインターネット普及期にネットニュースの大多数を産経新聞とその系統のメディアが押さえてしまったことが大きく影響しているのでしょう。「産経だけが真実」などという、あり得ない発想の人間がネット上には多数いますからね。新聞やテレビが偏向していると主張するのは結構ですが、何故ネット上の記事が偏向していないと思っているのか...。
まあ、経済政策を差し置いても現在の自民党に賛同すべき部分は殆ど無いと思っています。自民党の憲法草案を読んだ上で、それでも自民党に全面的に賛同出来る人がいるのであれば、その人はどんな独裁国家でも盲目的に支持出来ると思いますよ。よく自民党側の人間は「あれは草案であって実際の憲法は議論の中で決めていく」と言いますが、草案だからこそ彼らの本音と理想がそのまま書かれていると考えれば、自民党の一党独裁がどれほど恐ろしい事態かがわかります。そもそも「憲法が足枷で思い通りに動けない」などと堂々と宣い、論理的矛盾を全て置き去りにして解釈改憲する総裁がいる党ですから、どれほど憲法を練り上げても意味はないかも知れませんけど...。
結局のところ、事の本質は世界各国で巻き起こっている急進的なナショナリズムの台頭が、日本でも同じように進んでいるということです。トランプが躍進するアメリカの状況を笑えるものではありません。世界の各所でナショナリズムが台頭しているというのは、世界規模の戦争が起きる前触れとみるべきでしょう。下手をすれば10~20年でそのような状況に突き進んでしまうかも知れません。
日本がいくら軍を組織しようと、アメリカと組む事が出来ない状況で戦争に巻き込まれれば、日本の命運はもはや尽きたも同然です。お目出度いネット民の中には日本の軍事力であれば中国と直接やりあっても勝てると主張する人もいますが、結局のところ戦争は人と金の物量の争いです。大量破壊兵器がある時代に直接の戦闘行為は意味がないと言う人は、それなら何故今現在でも世界の各所で白兵戦が展開されているのかよく考えるべきです。
今の日本の状況は、日本国民は現実から目を背け続けたまま、猛スピードで崩壊に向けて突き進んでいるように見えてしまいます。私は個人的には国のために犠牲になれと言われるぐらいなら、国を捨てる方が良いという割り切りを持って考えていますが...。
]]>あの2011年の東日本大震災から今日で5年経過しました。今日は午後時間が空いたのでQVCマリンフィールドにオープン戦を見に行ったのですが、震災発生時刻の14時46分頃に一度試合を止め、球場内の全員で黙祷を捧げるというシーンもありました。
5年前のこの日、実は3月11日は親の誕生日なので、昼前に洋菓子店に出向いて菓子を買いそろえ、昼食後には当時関わっていたシステム開発の細々とした仕事を片付けていたと記憶しています。仕事の作業も一段落して、巡回しているWebを色々と眺めている内に、初期微動が感じられました。
この初期微動が今まで体感したことの無い感覚だったので、頭の中で「ヤバイぞ」と感じました。それから間もなく激しい揺れへと変わります。私は子供の頃に千葉県東方沖地震は経験していて、これが現在の基準で震度5弱程度でしたので、今回の揺れは明らかにそれよりも大きいと思ったのです。
物で溢れかえっている自室は色々と危険なので、家の玄関を開け、その近くで揺れが収まるまで待っていたのですが、その後数分かなりの幅の揺れが続き、多少収まったといってもその後かなりの時間にわたって地面は揺れ続けていました。
ただ、一定レベルまで収まった時点で危険は去ったと判断して家の中に戻り、奇跡的に一つも転倒すらしていなかったTVやPCモニターなどが無事なことを確認すると、TV中継を見始めました。
TVの中の光景は一言で言えば地獄絵図でした。目前まで迫っている津波に気付くこと無く、車でそちらに向かって行ってしまう人たち。次々と流されていく建物...。
しばらくはTVに見入っていたのですが、ふと我に返ってこれから大変なことになるということに気付きました。少なくとも食料や水、そして車のガソリン。この辺りは無いと話が始まらないと気付き、同じ市内で働く兄を職場まで回収しに行き、その足でまず車のガソリンを満タンにして、インスタント食品を数日買い、ペットボトルの水とカセットコンロを調達したのです。見ていたTVで発電所が津波で止まったとか、製油施設にも被害が出ているという話を聞き、間違いなく食料とエネルギーはこれから当分不足すると予想が付いたためです。食料や水は元々ある程度備蓄があったので、少し買い足した程度でした。
それからのことは、特に東日本にその時点で住んでいた方は経験された通りです。特にガソリン不足に苦しめられた人は多かったでしょう。不思議なことに私が給油に行った時点で、道路はかなり混雑していたのですが、誰も給油していなかったのです。私が給油していたガソリンスタンドでも、客はもう一組だけでした。このときに正直言って日本人の危機意識の低さを感じてしまいました。
このときは仕事もかなりストップしてしまい、結果的にあまり外出する必要がなくなったのですが、燃料はこのときの給油で何とか不足していた時期を乗り切れましたからね。ちなみに給油できる内に当時兄が乗っていたトヨタ・ブレビスも私が給油しに行きましたが、さすがに極力燃費の良い走り方にこだわりましたね。ブレビスで一般道を使って11km/lを記録したのはこのときだけだったと思います。
それはさておき、直接的な被害よりもインフラの復旧までに強いられた我慢の方が大きな影響となった人も多かったでしょう。特に輪番停電などは...。
幸い私が住んでいる地域は復興に必要な資材や設備を作っている工場が稼働していた関係からか、実際の停電は一度も発生しませんでした。ただ、どうしても省電力性能という意識が生まれ、それまでこのサイトの運営に使っていたPentium4のサーバーは廃止し、Atom搭載の小型PCへとサーバーを切り替える契機になりました。現在もこのサーバーはAtomのままです。
そんな色々な経験をしてから5年経ち、今の世の中はどうなったでしょうか。直接的な被害を被った方々にとってはまだ現在進行形の問題である一方、東京圏より西の人間にとっては完全に過去の話となってしまっているのではないでしょうか。
福島の放射線線量が高いといえば放射脳だと馬鹿にする一派もいれば、一刻も早く原発を元通りにと騒ぎ立てる企業のトップや政治家もいる。所詮自分たちが被害を受けていないからとしか思えません。或いは金のためなら人が死んでも何とも思わないということなのでしょうか。
実際のところ、福島でも第一原発の周辺地域を除けば、人が住めないほどの線量ではないと私も思います。しかしそれでも元の平均からすれば数倍ある(一般人が設置したガイガーカウンターの値の直読み)という事実を無視して良いのか、そして今なお第一原発からの放射能漏れは終わっていないという事実を考えると、そこに住めないというのはヒステリーな発言と言い切ってしまって良いのか、もう一度冷静に考えてみるべきではないでしょうか。
政府はこの問題はとにかく無かったことにしたいので、常に「何の問題も無い」という部分だけを強調している訳ですが、それを鵜呑みにしてしまうのはあまりにも思慮が浅く愚かな行為です。まあ、政府の言い分を無条件に信用するような人は、集団的自衛権の問題でも政府の論に何の疑問も抱かないのでしょうけど...。
私は元々安倍晋三という人間自体が大っ嫌いですが、一昨日の「復興は順調に進展している。東北の観光復興元年にしたい」などという発言にはあきれ果てました。まともな感覚であれば少なくとも「復興に向けて関係各所は最大限努力しているが、被災地の皆様には不便を強いている部分がまだまだある。今後は地域の生活の立て直しと共に、産業の復興も目指していかなければいけない。かつてのように観光客が大勢訪れる土地に戻ることを目指して努力しよう」程度のことはいえるはずでしょう。つまり彼の眼中に現在進行形で苦しむ人々の姿は既に無いということです。そして自分が何かかけ声を発すれば、周囲が自分の思い通り動いて当然その通りになると本気で信じていそうです。どこまでお目出度いのか...。
私ははっきり言って安倍も嫌いですが、安倍の発言を盲目的に信じている信者はそれ以上に嫌いです。彼らの共通点は「都合の悪いことは脳内変換または消去する」ですから。福島第一原発も首相が菅直人でなければ爆発はしなかったと本気で信じている人間もいるという話ですが、誰がトップにいようとあのときの原発を無事に止められた人間などいませんよ。少しは現実を直視しましょう。
5年も経てば記憶が薄れて反省も無くなるということを、今の日本のあり方は十分すぎるほどの教訓としてくれました。当事者以外にとってはまさに他人事であるということも。
]]>ZIGSOWの方は以前のように毎日必ず更新というほどではなくなりましたが、レビュー登録数は累計1200を超え、いつの間にかオフィシャルユーザーへと昇格していました。
最近は時間的にも精神的にもあまり余裕がなく、手当たり次第にプレミアムレビューに応募することもなくなり、狙ったものだけ応募して、ある程度の確率で選出されるという形に変わりつつあります。
昨年まではMicrosoft Surface Pro 3などという大物をいただいたこともあったのですが、今年は
・TEKWIND CLIDE9 (8.9インチWindowsタブレット、3G SIMスロット付き)
・Palit GeForce GTX960 SuperJetStream
・Intel Xeon E3-1285L v4
だけでした。いずれも割合真剣に使いたいと思って応募したものでしたので、選出自体は非常にありがたいものでしたが...。
PC関連は環境を全面移行する予定だったのですが、開発関連の仕事が細かく続いていることもあり、完全に刷新することは難しく旧環境の方を未だにメインに据え続けています。
またスマホ関連は随分色々入れ替わりがありました。現在使っているのはこんな感じです。
・Apple iPhone 6 16GB (auキャリア純正SIM)
・KYOCERA KYY23 URBANO L03 (auキャリア純正SIM)
・LG LGL24 isai FL (mineo au)
・SONY XPERIA Z1 SO-01F (IIJ BIC SIM)
・Apple iPhone 5s 32GB (Softbankキャリア純正SIM)
iPhone 5sは来年3月で2年に到達しますので、そろそろ移行するか廃止するかを検討しなければいけません。殆どの人が知らない番号の筈ですから、これは潰してしまっても良いとは思っていますが、ここ数年続いていた大手3キャリア全部持ちが崩れてしまうのが少しだけ残念です。機種変更で有利な条件がでるようであれば残すかも知れません。まあ、ドコモはもう何年もガラケーのみですけどね。
政府の意味不明な人気取りのせいで携帯料金は実質的にますます高くなってしまう可能性が高く、キャリアと契約するのは今後ガラケーだけにせざるを得ないかも知れませんね。本当に値下げとなるのは何も考えずに最新機種を買い、しかもパケットをろくに使っていないという典型的な金持ち高年齢層だけなのですが...。
この携帯料金の話からも、今後も世間の見通しは暗いものとなりそうです。本当の意味で問題となるのは、この「値下げどころか実質値上げ」というごく当たり前の話を理解できていない人があまりに多いという、国民の思考レベルの低さですからね。
]]>考えてみるとサブ管理人制度の開始当初から携わっていたのですから、随分長く関わりました。今トップページのお知らせを確認したら、丁度15年前のこの時期に追加メンバーの募集をかけていましたので、初期からのメンバーはさらにその1~2年前辺りから活動していたということになるのでしょうか。
まだどるこむにそこそこ影響力があった時期には、サブ管理人が色々と良い思いをしているのではないかなどと陰口も叩かれていましたが、実際のところは良い思いどころか維持費用を分担して何とか今まで続けてきたというのが現実です。むしろ持ち出しばかりでしたね。
掲示板管理人として多くの名前がトップページに記載されていましたが、その多くは幽霊管理人となってしまい、音信不通のメンバーも少なくはありません。初期から関わって最後まで残っていたのは、私とかすが☆氏程度だったのではないでしょうか。追加された方には現時点でも活動されている方はいらっしゃいましたが...。
もうここ数年はPC-9800系ネタ自体が、業務用途で仕方なく使っているかオールドゲーム好きかという、極めてニッチな層の間でしか交わされず、正直言えば管理人サイドでも「いつ終わりにしようか」という話を繰り返していた状態でした。私ももう何年も自分の担当掲示板でspam以外の書き込みを見ていませんでしたからね。
私自身は今でもPC趣味を続けていますが、そこにかける熱意などは以前の程のものでもありませんし、たまに使ってみたいパーツを買ってみて試すという程度でしょうか。新しい機器の入手はZIGSOWのプレミアムレビュー狙いが多くなっている面もありますし。実際にIvyBridge以降のCPUなどは、ローエンドクラスを除き全てレビュー用としていただいたものですからね。PC-9800系は一応動態保存機が何台かありますが、ごくたまにDOSゲームを掘り起こす程度にしか使うことはなくなりました。
今後自分がこのようにコミュニティーの運営側に回る機会というのは、恐らくもう無いと思います。どるこむに関わることで得た知識や経験は間違いなく大きいものでしたが、今後そこまでの情熱を注ぐことが出来る場はもう無いでしょうから。今では時間も熱意もそこまでありません。
今後は色々な場にごく普通のユーザーとして出入りすると思いますので、そちらでお目にかかる方は今後とも宜しくお願いします。
そして「どるこむ」に関わった全ての皆様へ。正直困った方も何人もいらっしゃいましたが、それ以上に多くの善意の皆様に大変お世話になりました。共にあの場を築いた皆様、今まで有難うございました。
]]>まず、モバイルPC環境が大きく変わりました。昨年ASUS製(自称)Ultrabook TAICHI 31を購入して、仕事用のPCとしていた(その前に買ったVAIO SEと使い分け)のですが、今年はここにMicrosoft Surface Pro 3(Core i5+SSD 128GB)が加わりました。
それ以前にLenovo IdeaPad Miix 10を買っていて、一応Windows 8タブレットは既に持っていた訳ですが、zigsowのレビュー品としてSurface Pro 3が届いたため、これを電車等での外出時に使うようになりました。車で出るときにはTAICHI 31+Surface Pro 3やVAIO SE+Surface Pro 3と複数台持ちです。
次に、久々にオーディオ関連も動きがありました。ヘッドフォンアンプとしてRATOC REX-KEB02AKを買った後、USB DACとしてLUXMAN DA-100を導入しました。ヘッドフォン自体もSONY MDR-1Rやaudio-technica ATH-A900が増えています。特にDA-100を導入したことで、PC周りのオーディオ環境は格段に充実しました。
そしてカメラ関係は特に大きく変わり、今まで使っていたCyberShot DSC-WX1やEOS 20Dはほぼ引退となり、
・フルサイズ EOS 5D
・APS-C EOS 50D/40D
・ミラーレス NEX-5NまたはEOS M
・コンパクト FUJIFILM XF1
という構成に変わったほか、レンズもEF 17-40mm F4Lをはじめ数本増え、最新の水準ではないもののある程度の体裁が整ったという形です。
モバイル機器関連といえば、スマートフォンの構成も大幅に変わっています。変遷をまとめると長くなりますが、現在はこんな感じです。
・iPhone 5S 32G (SoftBank)
・iPhone 5 16G (SoftBank)
・XPERIA Z1 SO-01F (IIJ mio/BIC SIM)
・AQUOS PHONE EX SH-04E (IIJ mio/BIC SIM)
・ARROWS S EM01F (emobile)
・iPad 3 16GB Wi-Fi
・NEXUS7 32T (IIJ mio/BIC SIM)
・GL10P (emobile)
・F-01E (NTT docomo)
・HIY02 beskey (au)
さすがにかなり多くなりましたので、この中から数台を選んで外出しています。
もっとも、それぞれある程度金をつぎ込んでしまったため、車の買い換えは遠のきました。昨年の12カ月点検時にある程度予算をかけて整備しましたので、もう少し引っ張ることになりそうです。
このような感じで、こちらの方ではあまり書き込みませんでしたが、相変わらずの活動ペースといえるかもしれません。今後もごくたまに更新することがあるかもしれませんので、引き続き宜しくお願い申し上げます。
]]>割と秀逸だったのがこんな内容です。
・民主政権時代より円高が是正され、株価も上がった
・世間全体でも仕事の量も増えている
・そのうち自分のところまで恩恵が回ってくるだろう(今はまだ無い)
この思考回路自体がもうアウトです。今恩恵にあずかれていないのであれば、この先も恩恵など無いのです。
まず株価=景気という思考回路自体があまりにも短絡的です。株価が上がるというのはあくまで株式市場に流入する金が増えているというだけのことであり、それは世間の景気とはイコールの関係ではありません。金を動かすことが商売という立場の人間たちが、短期的に稼げる条件があれば景気など関係なく流れてくるだけのことです。
そして、仕事が増えたという辺りですが、震災からの復興や消費増税前の特需なども含めて、一時的に増えたのは事実です。しかし、これは長期的に増える傾向なのか、あくまで特殊要因による短期的な増加なのかを見極められているのでしょうか。ここ数年は特殊要因が連続しているとみるべきであり、東京五輪が終わった後は目も当てられない状態へと陥る可能性が高そうです。日本は経済力や技術力を含め、確実に国力を落としているということを日本人は直視しなければいけません。かつてのような成長を期待するのではなく、何とかして可能な限り力を維持するというのが現実的な路線でしょう。
そしてそのうち自分にも恩恵が、などと考えている層は恩恵にあずかることはないという話ですが、これは前回書いた文章に概要を書いた通りで、このような層の人は1万円賃金が上がらない1万人の方に属する人です。
よくアベノミクスを肯定する人は、今業績が上がっている企業があれば、そこから経済の循環で他の分野に波及するという理論を持ち出すのですが、これはあまりにも物事を単純化しすぎた考え方です。
確かに景気が右肩上がりだった時代には、企業もある意味闇雲なまでの拡大路線をとることが多く、ある程度は正しい考え方でした。しかし、バブル崩壊を経て苦しんだ企業の多くは、今では稼いだ金を外には出さず内部留保や海外投資に回したりしますので、日本の末端にまでその金が循環する訳ではないのです。稼いだ企業では確かに従業員の賃金も多少は上げていますが、実質的な物価上昇率と相殺される程度でしかありません。これで消費マインドが活性化するなどと考える方が楽天的すぎると思うのですが...。
さらにいえば円高を一方的に悪のようにいう人が安倍信者には多いのですが、行き過ぎた円安は更なる悪です。外貨に対しての円の価値は下がる訳ですから、海外生産中心の大規模製造業以外には深刻な影響を及ぼしますし、輸入過多の日本の状況を考えれば物価上昇が急激に進み、庶民の暮らしは壊滅的な打撃を受けるわけです。
さらに安倍信者の最も信じられない点は政治家を本当に信用しているところです。政治家など権力欲・名声欲・支配欲が人一倍強い人間がなるものであり、いわゆる善人が政治の世界で上り詰める訳がないことなど常識的に考えればわかる話です。そんな人間の行動が全て善意であると思えるという思考回路が信じられません。大体これまでの安倍の発言を考えれば、目指す方向性は自ずと明らかになるのですが。
]]>元々政権交代時に景気が少し持ち直したのは、民主党政権で政権と官僚の対立が激しく、事実上国としての身動きが取れなくなっていたことで、必要以上に景気が悪化していた部分が、自民党政権に戻り官僚が協力的に動き出したことと、アベノミクスというかけ声で市場が先に動いたことで好循環への期待感が生まれたこと、さらに安倍政権の経団連企業最優先の政策が投機筋に受け容れられたことという、いずれも好景気の実態とは結びつかない要素が原因でした。
先の見えない有権者たちも、いずれ良くなるのだからという得体の知れない好印象から、一時的に消費活動を活発化したことで、短期的には全てが上手く回るように見えていました。
しかし、安倍政権は賃金は2%以上向上したなどと胸を張っていましたが、そもそもその間の物価上昇率という部分を考えているのでしょうか。増税に便乗値上げが加わり、体感される物価上昇率は10%位はあるのではないでしょうか。
アベノミクスはとにかく数字によるまやかしを多用しています。よくたとえ話として私がするのは、1万人の賃金を1万円ずつ上げるのはかなり困難な話ですが、1億円稼ぐ人間が2億になるのはさほど難しくはないということです。どちらであっても数字を平均すれば同じ結果となるわけで、安倍政権が持ち出す統計は概ねこのような理屈で成り立っています。
当然、同じ話であっても1万人の賃金が変化していなければ、社会のムードでは景気が回復している用には感じられない訳で、むしろ物価上昇率分だけ、より困窮するのです。
厄介なことに、アベノミクスで不利益を被っているはずの層の人たちは、訳のわからない好印象を安倍に抱いていることが多く、政策には全て反対なのに安倍自民に投票するなどという意味不明な行動を取ることが少なくありません。こういう人たちにお願いしたいのは、せめて余計な投票行動をしないでくれということだけです。
正直言って、安倍政権の全てが嫌いな私にとっても、今回の衆院選は難しい選択です。批判票の受け皿となるべき野党があまりにもひどすぎます。政権交代どころか、自分たちの政党の維持すらおぼつかない連中ばかりでは、どこを信頼するべきかといえば何処にも信頼に値する党がありません。そもそも政策面で自民党との差を明確に示せる党がいくつあるでしょうか。それも絵空事ではなく実現可能性を示せるレベルで。
それでも安倍政権を安定化させて自分自身の生活が向上する可能性が皆無である以上、私は間違いなく野党に投票します。
あと、政党ではなく候補者個人への信頼で投票するなどという方へ。現状の政党のあり方では、個人に良心があったとしても、それは全て党議で握りつぶされるものであり、結論としては意味がありません。群れをなすとよりたちが悪くなるのが政治家という人種である以上、そんな無駄な行動は止めて下さい。現状の選挙は個人ではなく政党を選ばざるを得ないということを認識しましょう。
]]>・EOS M(Wレンズキット)
・EOS 40D(付属品全なし)
と本体が増えています。EOS Mは展示処分品で、EF-EOS Mを使って余剰EFレンズを活用出来ればと思っての購入です。結果的にEOS Mが使われないという更なる悪循環を招いていますが...。
EOS 40Dは今日買ってきたジャンク品です。付属品全なしの未チェック品で、4,000円というものでしたが、動作に問題は無いようです。さすがにEOS 10D、EOS 20D辺りは現在の水準には遠く及ばない水準の製品ですので、この辺りの予備機としてのポジションはEOS 40Dで賄いたいと思います。余剰本体は今では買い取りもつきませんので、どう処分するかという問題はありますが...。
一方、本体が順調に増えているのに対して、レンズはあまり増えているとはいえません。強いて言えば、十数年ぶりにLレンズ(EF 17-40mm F4L USM)は調達しましたが、他にはEF 50mm F1.8IIとEF 28-135mm F3.5-5.6 IS USMを買った程度でしょうか。
もっとも、撮影環境が充実してきても、最近ではiPhone 5Sのカメラが最も使われているという辺りが少々むなしいのですが...。
]]>ECOPIA EP100Sは摩擦係数AAAのタイヤではあったのですが、元の燃費がお世辞にも良くない車で使っていたためか、履き替える前と比べて0.2~0.3km/l程度の燃費改善効果でしか無かったと思います。そのため、今回はあまり燃費を気にせずコストパフォーマンスで選びました。
ミシュランでは日本市場に195/65R15というサイズのPRIMACY 3は投入していないのですが、主にアジア市場向けに用意されているPRIMACY 3STというシリーズにこのサイズがあり、フジコーポレーションなどの販売店で取り扱いがあります。
日本ではPRIMACY 3と統一して呼ばれているのですが、実際にはサイズに応じてPRIMACY 3とPRIMACY 3STが混在しているのだそうです。この2つは型番こそ同一シリーズですが実際には性能や傾向がはっきりと異なっていて、走行性能側に振っているPRIMACY 3と主にコンフォート性や経済性に振っているPRIMACY 3STという関係だそうです。前世代のモデルでいえば、PRIMACY HPの後継となるのがPRIMACY 3、PRIMACY LCの後継となるのがPRIMACY 3STという関係だと理解すれば良いのだとか。敢えて日本でこれを区別していないのは、PRIMACY 3STの方はアジア市場を中心としていることからタイや中国の製造であることが多く(PRIMACY 3は欧州圏内で作られています)、安物イメージが付くのを嫌ったためではないかと思われますが、サイズによりどちらかしか選べないというのは少々不親切な措置ではないかと思いますね。
いずれにしても、PRIMACYシリーズの製品ですから決して安物という訳ではありません。ただ、日本の正規ラインナップに含まれない製品であるためか、これが非常に安く売られているのです。
私が買った値段では4本セット31,600円で、脱着工賃や調整料、廃タイヤ処分料などを含めて40,440円、さらにオプションで窒素充填(これはECOPIA EP100Sでもやっていました)を付けプラス4,320円となります。国産のミドルクラスでもこの金額ではまず収まりませんので、お買い得感はかなり高く感じられます。EP100Sもモデル末期の処分特価で買ったものですが、廃タイヤ処分料などはサービスして貰って4本で5万円程度しましたからね。
既にグリップが相当落ちていたECOPIA EP100Sとの直接比較は意味がないと思いますが、新品当時同士の印象で比較しても、接地感や剛性感が明らかに向上したように思います。PRIMACY 3STは摩擦係数はAであり、辛うじてエコタイヤという水準の製品ですから、EP100Sほどひたすら転がるという感じではありません。燃費は若干落ちるでしょう。ただ、その分走行性能やウエットグリップ性能は格段に向上したと思います。
PRIMACY 3STは耐摩耗性能はPRIMACY 3よりも大幅に上とのことですから、寿命の方には若干期待は出来るかもしれません。いずれにしても、この価格帯で売られているタイヤとしては間違いなく頭一つ以上抜け出た性能を持った製品ではないでしょうか。
]]>家に届いて通しで聴いてすぐに書いたものですので、それほど丁寧なものではありませんが、一応その時点で知っていた背景なども書き添えてあります。その文章がこちらです。
http://zigsow.jp/portal/own_item_detail/272652/
発売前日であっただけに、この時点ではこのアルバムの日本語レビューは殆どなく、発売後も数日はアルバムタイトルでGoogle検索をかけるとこのレビューが1~2ページ目で見つかる唯一といって良いものでした。
最近は音楽評論家の方々も少しずつ取り上げ始め、また一般リスナーの手元にも行き渡り始めたためか、レビュー記事も増えてきました。そんな中、少し気になったのがビルボード・ジャパンに掲載されているこちらのレビューの後半のものです。
http://www.billboard-japan.com/hs_discs/detail/1410
もちろん文字数なども違いますので構成はある程度異なっているのですが、中心部分の記述が私が書いたものと非常によく似ている気がするのです。表現を若干変えただけというか...。
だからどうだというわけではないのですが、仮にWebで調べた内容を「参考に」文章を書いたということで、それで金を貰えるのだとしたら良い商売だな、と...。
]]>憲法は権力者の暴走に歯止めを掛けるために存在しているのに、憲法があるから改革出来ないなどという言いぐさ自体が論外です。ましてや自分と意見が異なる人間を「抵抗勢力」だの「左翼」だの呼ぶような、低レベルな首相が率いる内閣による閣議決定です。偉そうに集団的自衛権を語るよりも、小学校から社会科の勉強をやり直すのが先でしょう。
安倍支持者の言い分では「国家的な危機が迫っているから云々」なのですが、それならば国民の合意を形成して憲法を改正するのが唯一の正しい手続きであり、それ以外のいかなる手続きも暴挙以外の呼び方はありません。
ましてや危機感を煽っている政府ですが、そもそも自分で至る所に喧嘩を売って歩いた結果危機を招いているわけで、むしろ軍事行動を正当化したいがためにわざわざ火種をおこして歩いたとしか思えません。安倍支持者は中韓に喧嘩を売ればそれだけで満足な連中ですから、支持は強固になるわけですが。後先考えずに喧嘩を売るだけであれば、小学生にだって出来ることです。
#そもそも本当に喧嘩の強い人間というのは、勝てる喧嘩しかしない人間です。
未だに「アベノミクスで景気が回復」「だから安倍は名君」「安倍万歳」などとほざく人間が沢山いるのも驚きです。株価が多少持ち直したのは「投資」ではない「投機」マネーが流れ込んでいるのが最大の理由であり、これらは他に良い市場を見つけたらあっという間に引き揚げられてしまう資金です。決して「投資」で企業を育てようとしているわけではありません。自動車大手の関連産業に従事している方や公務員はともかく、地方の中小企業に勤めている皆さんは、政府がいうほど手取りの所得は増えましたか?
私は最初から安倍政権が日本を崩壊させると言っていましたが、このままでは予想以上の速度で日本の根底は破壊されていきそうです。このような政府に批判的な文章を書く自由が日本に残っているのは、果たしてあと何年でしょうか。
]]>マスコミは過去最強の代表と散々煽り立てていましたが、チームとしてはどう見ても4年前より弱いとしかいえません。選手の「所属する」クラブが有名どころになったからといって、それだけでチームが強くなるはずがありません。むしろそこで結果を残した選手はせいぜい長友程度であり、むしろ中堅レベルのクラブで活躍していた時期よりも選手の実力は下がっています。本田も4年前と比べればパフォーマンスは随分落ちていますし、香川は完全に期待外れでした。まあ、初戦を見ただけで結果は見えていたわけですが...。
前のエントリーで書いた通り、私の予想は3戦全敗でした。恐らくギリシャ戦で相手に前半から退場者が出ていなければ、カウンターで1点取られて負けていたのではないかと今でも思っています。
ザッケローニはそもそもチームを前進させるだけの力量を持った監督ではなく、日本協会のマッチメイクもぬるい相手に気楽な試合をさせるだけで、本気でたたきのめしてくれるような試合は組んでいませんでしたから、選手たちも自分たちの実力が高いと勘違いしてしまったのではないでしょうか。
選手個々でいえば、前述の通り香川は全く良いところはありませんでしたね。彼のピークはドルトムントで活躍していた時期でした。今の香川には相手に対しての威圧感や、観ているものを驚かせるような切れ味がありません。さらに、香川の動きの悪さをフォローしなければいけなくなった結果、長友や岡崎の良さも消えてしまいました。今回の香川はマイナス2人分の働きです
また、以前からゴールに近いところでファウルを繰り返す今野をセンターバックで使うのは危険だと思っていたのですが、案の定でした。PKだけは与えてはいけないという場所で簡単に与えてしまいます。吉田や内田は基本的に能力は高い選手なのですが、悪癖である軽率なプレーも随分目立ちました。ミスをしたら即失点という場面でのミスが多すぎます。本田も前述の通り4年前のような存在感はなく、CSKAへの移籍がマイナスに作用したとしかいえません。
総合的に見れば、最初から世界で戦える水準の戦力ではなかったチームに対して、選手自身もマスコミも過度な期待を掛けすぎたというのが真相でしょう。世界的に見ても決定力の低い代表チームに対して、攻撃的サッカーを標榜する力はなかったということです。もしその可能性があったとすれば、選手を名前で選ばずとにかく動きで圧倒するサッカーを構築しかけていた、オシム監督時代のチームだけだったのです。
次の4年はどんな指導者が代表の指揮を執るのか、それによってこれから代表が益々衰退するのか、或いはもう一度進化を始めるのかが決まるでしょう。少なくとも名前だけの過去の人はもう必要はありません。
]]>主力選手が海外のビッグクラブでプレーするようになったことから勘違いしがちですが、ACミランもマンチェスター・ユナイテッドも日本人選手が入って活躍出来ていたでしょうか。むしろ低迷するチームの中で、出場機会すら与えられず、ベンチ入りメンバーへの当落線上で踏みとどまっていた程度だったはずです。
インテルミラノでは長友がレギュラーの地位を確保していますが、そのインテルも欧州CL出場圏内からは滑り落ち、中堅クラブレベルに落ちてきているチームです。日本人選手が出場機会を得てチームの勝利に貢献しているのなら評価も出来ますが、実際のところはそんなものですからね。
そしてやはりザッケローニのサッカーは見ていてつまらないのです。前回大会の岡田監督は面白さを捨て勝ち点だけを狙いに行く戦術でベスト16へと進出しました。日本の実力を冷静に判断しているのなら、ザッケローニもこの路線を突き詰めるしかなかった筈です。
かつてのオシム監督は一時期日本に攻撃的なサッカーを築き上げかけていましたが、あれは並外れた戦術家で、かつ強烈な指導力を持つオシム氏の存在があって初めて成り立つものでした。欧州スタンダードからも取り残され掛けていたザッケローニがまね出来るものではありません。
かつてのトルシエ時代にもあった話ですが、どの監督も育成能力が低いわけではないのです。ただ、本番で自分の方針を貫くことが出来ず、戦術に迷いやブレが生じています。DF吉田を前線に残してパワープレーなどという戦術を切羽詰まって取るのなら、何故最初から高さのあるFWを1人でも招集しないのか、そもそもそんな使い方なら吉田より闘莉王の方が適任だろうなど、端から見ても意味不明でした。確かにサイドからのクロスはこれまで日本の武器でしたが、ゴール前に殆どの選手が残り、高さで劣る日本のFW陣を取り囲んでいるという状況でクロスを何本放り込んでも意味はなかったはずです。中央からこじ開け、ひたすらミドルシュートを打ってこぼれ球に詰める程度しか得点出来る展開は無かったのではないでしょうか。
次のコロンビア戦の結果次第で辛うじてベスト16進出の可能性が残っているとはいえ、実質的にはほぼ敗退は確定しています。私は最初から「このチームは4年前より弱い」と言い続けてきましたが、それが当たってしまったことを喜ぶべきか悲しむべきか...。
]]>新PCは仮環境で組み上げたのですが、稼働前に現PCからいくつか主要部品を移設する必要があります。仮環境はこんな感じです。
CPU:Intel Core i7-3930K
M/B:ASUS P9X79
RAM:16GB DDR3-12800(4GB×4枚)
VIDEO:GIGABYTE GV-N560SO-1GI (GeForce GTX 560 Ti)
SSD:CFD CSSD-S6T512NHG5Q(Windows7起動用)+CFD CSSD-S6TM256NMPQ(Windows XP起動用)
HDD:WesternDigital WD2002FYPS(2台)+HGST HMS5C4040ALE640
BD-R:LG BH14NS48
Audio I/F:emagic a6|2m(これを動かすためにWindows XP環境が必要)
PSU:OCZ SILENCER Mk.III (Gold) PPCMK3S750
CASE:Antec SOLOII-G
本格稼働時に、ここに現PCからGeForce GTX 670、CardDeluxe、PT3、BDドライブ1台、メモリ(8GBモジュール)を移設して完成ということになります。現PCも少し構成をスリム化して残すことを検討していますが。
敢えてアーキテクチャが1世代古くなるLGA2011を選んだ理由は、あくまで補助的であるとはいえWindows XPを動かす必要があったためです。もっとも、X79の内蔵SATAにAHCIドライバーが用意されていないことを理解していなかったのは不覚でした。最終的には何とかAHCIで動かすことに成功しましたが、そうでなければOS2種類の共存を諦めざるを得ないところでした。
とにかく今必要なのは移行作業に使える時間(仕事が途切れる期間)でしょうかね...。
]]>それほど緊急性は高くはなかったのですが、両面印刷のレーザープリンターやカラー印刷対応のレーザープリンターは欲しいと思っていました。
モノクロ用としては、長年使ったCanon LBP-1110を処分してBrother HL-2170Wを使い始めた(購入自体は5年ほど前です)のですが、このモデルは両面印刷に対応していません(厳密には手動で用紙をセットすることで可能)し、カラー対応でもありません。
3月末にNTT-Xストアなどで、半ばやけになったのではないかと思われるような投げ売りが実施されていたのですが、その中で特に目を引いたのが、大柄なボディーの割にA4までの対応とはなるものの、両面印刷対応カラーレーザープリンターで、かつ有線LANに標準対応していたこの製品の特売でした。
正直完成度や使い勝手という意味ではお世辞にも褒められたものではないのですが、販売価格がそのような些細な欠点など覆い隠してしまうようなインパクトを持っていました。なにしろ3,980円ですからね。
実際にはUSBローカル接続に非対応の下位モデル、C543dnであればさらに1,000円安く売られていたらしいのですが、私が見つけた時点ではC543dnは売り切れていて、C544dnが若干数残っているという程度でした。
購入後このプリンターに搭載可能な増設メモリー(DDR 100P PC2700 512MB)を個人輸入で取り寄せてすぐに搭載しましたので、現在はシステム上限の640MBを搭載していて、カラー印刷でも両面印刷でも全くストレス無く出力されています。
トナーが割高なので、インクが切れた時点で身の振り方を考えなければいけませんが、メモリー代込みでも7千円程度ですから、それだけで納得してしまうのです。
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