Intel Core i7-970

 昨日の購入品ですが、Intel製LGA1366対応CPU、Core i7-970(Gulftown、6コア、3.2GHz)を入手してきました。通常新品で価格は35,980円です。

 今まで4コアのCore i7-950(Bloomfield、4コア、3.06GHz)を約1年使ってきて、通常の速度には全く不満はありませんでした。Core i7-970に差し替えても、物理コア数こそ2(Hyper-Threadingによりスレッド数は4)増えはしますが、各コアの周波数は133MHz上昇するだけで性能の向上は誤差の範囲程度にしかありません。実際、差し替えてみて通常の用途で体感速度に全く変化はありません。

 ただ、最近のPCの使用目的のうち、特に時間を取られるのがEDIUS Neo2などを利用した動画編集やエンコードです。この類の処理は同時処理可能なスレッド数によって速度が明確に変わるものです。EDIUS Neo2を使って30分番組のCMカット等を行ってフルHDのMPEG2に起こし直してみたところ、今までのCore i7-950で12分弱かかっていた処理が8分ちょうど程度で終わるようになりましたので、きっちりとコアの増加分だけ処理速度も向上していることが確認できます。

 ちなみにCore i7-970、Core i7-950共にQPIは4.8GT/sのCPUですが、BIOS上でExtremeEdition相当となる6.4GT/sに設定して動かしても全く問題は起きていません。実使用時にどの程度有利に働くのかは微妙なところですが、とりあえずそのまま使っています。

 ただ、同じTDP130WのCPUではありますが、プロセスが1世代進化しているとはいえ、物理コアが2つ増えている分、発熱は増えているようです。どちらもリテールクーラー使用時に通常作業で40度台、最高負荷を連続させて60度台という温度にはなるのですが、クーラーの性能が根本的に違います(Core i7-970はサイドフロー型大型フィンタイプ、バックプレートと組み合わせてネジ止め、Core i7-950はLGA775と同タイプのトップフロー型で大型化されたもの)からね。

 実は今回のCore i7-970交換時、最初の取り付け時にはグリスを薄く塗って、クーラー取り付け時にネジを手回しで締めるだけにしたところ、起動後数十秒で警戒温度越えで強制シャットダウンされてしまいました。Core i7-950のリテールクーラーは樹脂ピンの押し込みで固定するだけのものでしたから、取り付けのシビアさは増しています。

 既にLGA2011が発売され、LGA1366は終息するプラットフォームですから、手ごろな価格で新品が入手できるうちに確保しておいたという意味合いが強い買い物です。

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このページは、JIVEが2011年11月28日 21:22に書いたブログ記事です。

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