PlayStation3で別OSの起動を禁止に
以前から噂があった通り、PlayStation3の目玉機能の一つであった、「標準装備以外のOSを起動可能」が遂に利用不能となるそうです。詳細はこちらで。
一応、この機能が削除されるファームウェアである、Ver 3.21に関してはユーザー側で導入を選択できるということなのですが、今後リリースされるBlu-Rayの再生やPS3ゲームの実行のためにはファームウェアの更新が必須となるため、今後も実用的にPlayStation3を使いたければ諦めてバージョンアップしろという、ある意味強制ですね。
また、これを受けてこの機能を使って動画エンコードをするシステム「CodecSys Personal」は早速販売を終了するということです。自分が使うかどうかは別にして、なかなか面白いシステムだと思っていただけに残念です。
もともとPlayStation3はゲーム機というよりは、これ自体を一つのプラットフォームとして提供するという開発思想でした。しかし、企画した久多良木氏がSCEIを去った後は、とにかくゲーム機として採算性を重視する方向にシフトしてしまい、当初秘めていた可能性を次々に潰してしまっているように見えます。
確かにハードウェア的にGPUの陳腐化(NVIDIA G70コア相当)やメモリ容量不足など、設計思想に対して実装が追いついていない面はありました。それでもネットワーク対応メディアプレイヤーとしては今なお他の追随を許さない出来ですし、PlayStation3以後急速にPC向けGPUがマルチメディアへの対応を加速させてもそれだけで存在意義は十分にあります。
今回のOSブートに関しては実用上のデメリットはそれほど無いかもしれませんが、今後ゲームに関係ない部分をどんどん切り捨てていくのではないかという不安を感じさせる出来事ではありました。
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