clearaudio Virtuoso

 先日購入しておいた品です。独clearaudio製MM型カートリッジ、Virtuosoです。新品処分品で、価格は4,980円でした。

 こう書くと安物っぽく見えるのですが、実は現在の日本における代理店提示の希望小売価格は113,400円もします。発売当初は83,790円だったようですが。

 とりあえず使ってみようと思い、現在はヘッドシェルaudio-technica AT-LS13に取り付けて、適当にソースを鳴らしている状態です。ようやく購入後から1時間程度は使えたでしょうか。

 音質傾向は、最近すっかりなじんでいたaudio-technica製MCカートリッジ群とは明らかに傾向が異なります。「THE SEVENTH ONE / TOTO」などのハードなギターサウンドには全く着いていきません。強いていえば、STEELY DAN辺りの、オーディオ的に吟味された音質のアルバムで、かつミディアムテンポ以下というソースであれば独自の魅力を発揮してくれます。

 低域の力感はなかなかあるのですが、高域方向はかなり繊細で、国産のMMではこのような音質傾向のものはまず存在しないのではないかと思うほどです。これに比べたら、当初鋭さに欠けると思っていたAT33Rがハイスピードサウンドにすら感じられますからね。

 あと気になるのは、とにかくノイズをよく拾うということ。AT33Rで聴いていたものと同じレコードを再生しても、「このレコード、こんなに状態悪かったか?」と思うものも少なくありません。独特の味はあるのですが、日本製品の優秀さを痛感させられる結果です。まずは何とか聴ける音で鳴らしてやろうという日本製品と比べると、環境に対する要求はかなりシビアですからね。

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このページは、JIVEが2011年8月20日 22:24に書いたブログ記事です。

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