サッカー東アジア選手権 日本-韓国

 結果からいうと1-1の引き分けでした。この試合に勝たなければ優勝がない日本と、引き分けでも北朝鮮-中国戦の結果によって優勝の可能性がある韓国という試合であったため、引き分けというのは実質的には負けと同様なわけです。

 この間から散々書いている日本の弱点がそのまま敗因となったと言っていいでしょう。特に右サイドのDF内田は簡単に抜かれすぎです。攻撃参加を評価する声も一部あるようですが、DFが一対一の局面になったときに味方陣内で簡単に抜かれてしまうようでは、フォーメーションが成立しません。

 そして右で内田を使うために、本来の右サイドであるDF加地を左で使ったため、左側のバランスまでも欠く始末で、失点シーン以外にも危ない場面はかなり多くありました。結局内田の起用にこだわったことで全体のバランスを崩してしまったようにしか見えないのです。

 確かにDF駒野をケガで欠いたことで、サイドに使える選手が殆ど残っていなかったという事実はあるのですが、左MFとして途中起用したDF安田などは左のサイドバックとしてプレーできる選手なのですから、右サイドバック=加地、左サイドバック=安田、途中起用のMF=羽生という選択肢は考えられなかったのでしょうか。もっとも、安田も中国戦で負傷していましたので90分は厳しかったのかも知れないのですが、勝ちに行くつもりなら過去2戦であれほどの穴を露呈した内田を起用し続けたことの意味がわかりません。結果などどうでも良く、とにかく内田を育てたかったという意図であるなら理解は出来ますが。

 そして岡田体制発足以後、戦績の方は意外と悪くはない(格上と試合をしていないせいもある)のですが、この内容で強豪国と渡り合えるという可能性を見出せないチームになってしまっているのが最大の問題のように思えます。今の代表チームの上積みは海外組や怪我人の復帰による、個人能力のプラス分以外が無さそうに見えるのです。

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このページは、JIVEが2008年2月23日 22:28に書いたブログ記事です。

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