Card Deluxe という製品
一昨日掲載したDigital Audio Labs製オーディオインターフェース、Card Deluxe CDX-01という製品ですが、かなりの長寿命製品であるにもかかわらず、Web上での音質評価をしている人が極めて少ないんですよね。
#オーディオインターフェース自体の記事が少ないとも…。
ただ、オーディオインターフェースに関して調べていると、とにかく多いのがオンキョー信者です。確かにピュアオーディオからPC関連に転身した会社は他にありませんからね。ソニー辺りが5~6万円程度でUSBかIEEE1394接続の「高音質」を謳ったオーディオインターフェースを作れば十分売れると思うのですが。
オンキョーが良いといっている人は何を基準にそういっているのか今一つ理解できないのですが、個人的見解ではあくまで「同クラス/同仕様のライバル製品と比較して」優れているというレベルであり、価格帯が遙かに離れた製品と比較しても上回るというほど大層なものではありません。それもSE-200PCIやSE-90PCIの世代になってからの話であり、SE-80PCIに至っては、どう好意的に解釈しようと高音質とは表現できませんでした。強いて言えば値段のわりにノイズは良く押さえられているという辺りは美点となりますが。
何故このような前振りをしたかというと、とあるサイトで「SE-90PCIと比べたらCard Deluxeなどは世代が古い分劣る」と書いている文章を見つけたからです。それもご丁寧に雑誌上でライターが書いたSoundBlasterシリーズについての記事を散々貶してというおまけ付きで。
#その記事についての論評はここでは控えますが。
先日Card Deluxeを聴いての結論ですが、この製品は恐ろしくソースに正直な音が鳴ります。圧縮オーディオのアラはかなりはっきりと出ますし、録音品質の悪いソースはCDから直接再生しても音は悪いままです。J-POP系などは聴いていて悲しくなるほど低音質に聞こえるものもありました。また低域方向の解像度などは恐らく手持ちでもECHO Layla24以外にはその域に達している製品はないと思われるほどですが、周辺の再生機材が追いつかないと単にローブーストに聞こえるだけという気もします。
少なくとも音質評価を断定で言い切るからには、どのような再生環境でどのソースを鳴らしたかぐらいは提示するべきだと思うんですよね。これは私自身も反省するべき点だと思っていますが。旧ブログの方で書いた通り、ここ最近の音質評価は基本的に全て以下の環境で行っています。
<スピーカー試聴の場合>
・アンプ KENWOOD L-01A+ONKYO P-308
・スピーカー SANSUI SP-100i
・CDプレイヤー YAMAHA CDX-2000+Victor XL-Z621
・DAT Victor XD-Z707
・アナログプレイヤー KENWOOD KP-9010+Ortofon VMS30MkII
(その他は試聴に影響しないので省略。ケーブルは殆どが普及価格帯のOFCケーブル)
<ヘッドフォンの場合>
・ヘッドフォン audio-technica ATH-AD10
・ヘッドフォンアンプ emagic emi2|6内蔵品
ヘッドフォンアンプについては、単品で高音質なものを持っていないということと、キャラクタが付かず割合素直な鳴り方をするということで、emi2|6にRCAピン入力で入れたソースを再生しています。
#それでも友人が数種類持ち込んだヘッドフォンアンプよりも音質では上でした。
私もプロの評論家ではありませんから、さすがに比較対象無しに評価するというのは難しいというのが本音です。その日のコンディションで聞こえ方が全然違うということもありますし。Card Deluxeについては同じPCにM-AUDIO DELTA1010が装着されていますので、それとの比較ということになります。
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