Chicago/Huey Lewis & The News 東京公演総括

 Huey Lewis & The Newsについては、私自身がそれほど彼らの楽曲を聞き込んでいるわけでもありませんので、詳細なコメントは差し控えたいと思います。ただ、楽曲としては必ずしも好みでは無い曲もありましたが、それでも1時間30分をあっという間に感じてしまうぐらいに楽しめたと思います。個人的にはThe Newsの面々のアカペラコーラスによる「So Much In Love」(2日目のみ)がかなり上手くて驚きました。

 一方のChicagoですが、持ち時間は同じく1時間30分だったはずなのですが、どう考えても10分ほど多かったような気がします。観客にとっては喜ばしいわけですが…。まずはセットリストのおさらいから。()内は原曲の収録アルバムです。

1.Medley:Introduction~Questions 67/68(Japanese Version)  (いずれもC.T.A、つまり1作目)
2.Ballet For A Girl in Buchannon  (Chicago、つまり2作目)
3.イマナンジデス?(Does Anybody Really Know What Time It Is?)/ Vo:H.Lewis  (C.T.A)
4.I'm A Man / with Huey Lewis & The News  (C.T.A)
5.Feel  (Chicago XXX)
6.If You Leave Me Now  (Chicago X)
7.Medley:Call On Me~Alive Again  (Chicago VII~Hot Street、つまり12作目)
8.Medley:I Don't Wanna Live Without Your Love~Look Away~You're Not Alone(feat.Bill Champlin)  (いずれもChicago19)
9.Medley:Love Me Tomorrow~No Tell Lover(feat.Lee Loughnane) (Chicago16~Hot Street)
10.Medley:Hard Habit To Break~You're The Inspiration(Chicago 17 set)  (いずれもChicago17)
11.Beginnings  (C.T.A)
12.Drum Solo(feat.Tris Imboden)
13.Just You 'n' Me  (Chicago VI)
14.Saturday In The Park  (Chicago V)
15.Feelin' Stronger Everyday  (Chicago VI)
16.Hard To Say I'm Sorry~Get Away  (Chicago16)
-encore-
17.(19日)Free  (Chicago III) / (20日)Battle Without Honor Or Humanity (feat.Tomoyasu Hotei)
18.25 Or 6 To 4   (Chicago) / (20日)with T.Hotei

こうして改めて見てみると、ライブ向けの定番はやはり70年代前半までに発表された曲がかなり多いことが判ります。全米TOP40曲だけを演奏したとしても、とても1回のライブの時間枠では演奏しきれない数がある以上やむを得ないのでしょうけど、たまに大幅に入れ替えたセットリストを見てみたいという気もします。とはいえ、今回は最新アルバムからの第1弾シングル「Feel」を聴けただけでも大満足です。欲を言えば第2弾だった「Love Will Come Back」やアメリカツアーで演奏されたこともある「90 Degrees And Freezing」なども聴きたかったところではありますが…。

さて、問題のパフォーマンスについてですが、前回(2003年)には衰えたかと心配した部分もあったのですが、今回はずっと引き締まった良い演奏だったと思います。Waltが来日しなかったという残念な要素はありましたが、Leeのトランペットは今まで聴いた中でも最もパワーを感じましたし、前回はアクションが少なかったJimmyも今回は縦横無尽にステージ上を動いていました。Heuy Lewis & The Newsのファンの皆様が見たことのない、「熱い」Chicago像を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

個人的には、20年以上ファンでありながら、「Introduction」で始まったライブを見るのはこれが初めてで、それだけでまず感激。そして長年待ち続けた新曲「Feel」が始まったときには少し涙腺がゆるみかけました。

20日は予告通り布袋寅泰氏がアンコールで登場。「Battle Without Honor Or Humanity」で共演しましたが、この1回の演奏しかしないであろうにも関わらず、きっちりと仕上げてきたChicagoのプロ根性に感心しましたし、布袋氏の演奏もいつになく「熱さ」を感じさせるものでした。ラストの「25 Or 6 To 4」でも引き続き熱い演奏で会場を楽しませてくれましたし、何より布袋氏自身の興奮が伝わってくるようで、見ている方も嬉しくなるシーンでした。

結論としては、40年にわたるキャリアを誇るバンドに相応しい貫禄と、キャリアよりは遙かに若々しさを感じるステージを観ることが出来たと思います。PAの質も過去の同会場でのものよりは良かったように思いますし、これといった不満もなく満足出来た2日間だったと思います。ちなみにこのジョイントツアーは、明日22日のパシフィコ横浜が最終公演となっていますので、アメリカンロックを堪能したい方は是非。

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このページは、JIVEが2008年4月21日 22:44に書いたブログ記事です。

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