Chicago XXXII Stone of Sisyphus
制作から15年近く経過しましたが、遂に正式な形でのリリースとなりました。米国盤は6月17日発売済で、日本でも輸入CDを取り扱っている店であれば店頭に並んでいるようです。昨日台場のHMVの店頭に並んでいるのを確認しています。日本盤の発売は7月23日予定で、「XXX」の時と同様に約1ヶ月のタイムラグがありますので、取りあえずAmazonで米国盤を予約しておきまして、昨日到着しました。制作当時は22作目となる予定でしたが、今回のリリースでは32作品目として数えられています。
これまでも海外でダウンロード提供されていた音源などで大体は聴いていた作品ですが、正式なアルバムとしてリリースされたというだけで感無量です。強いていえば、最大の問題作といえた楽曲である「Get On This」がカットされてしまったのだけは残念ですが…。
日本ではベスト盤への収録などの形で既に5曲がリリース済みだったのですが、それと比べると若干ですがおとなしい音にまとめてある印象を受けます。メンバー自身の「やけに荒すぎた」という感想を反映している結果なのかもしれませんが、「Sleeping in the Middle of the Bed」などはむしろもっと派手な音でも良かった気もします。
この作品がもし1994年に予定通り発売されていたらどうなっていたかと考えてみると、メンバーたちの気合いとは裏腹に案外売れなかったのかもしれないという気がします。当時のアメリカのヒットチャートがこの作品を受け入れるだけの許容量を持っていなかったと思いますので。この時期はごく一部を除き、ベテランの実力派アーティストたちも思うように作品が評価されずに苦しんでいた時期ですからね。
今発売されたことで、決して大ヒットすることはないと思うのですが、当時よりは作品として正当な評価を受けられる可能性はあるように思います。私個人の感想は以前と変わらず「90年代シカゴの最高傑作」であり、「XXX」を発表した2000年代のシカゴとはやはり毛色が違います。どちらが良い悪いという問題ではなく、違うモノであると考えていただければと。
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