ネタ外人の系譜

※今回のエントリーは「マリンブルーの風」様の「このろくでもない すばらしきネタ外人たち」という記事に基づいて書かれています。先にご一読ください。


 今年早々、来日の瞬間から既にネタ外人を予感させていた2人、バーナム・ジュニアとランビン。石垣島キャンプ中はバーナム・ジュニアが絵の腕でニュースなどにも取り上げられ、またランビンは視察した他球団のスタッフから「あれほど守れる外人選手はいない」と守備で高評価を受けるなど、順調に話題を提供してくれていました。

 オープン戦に入ると、バーナム・ジュニアは見た目からは想像も付かないような広角打法で打率を伸ばし、野球の方での期待も大きくふくらみました。石垣島キャンプを見学にきていた島田紳助がロッテの46番(バーナム・ジュニア)と43番(ランビン)の外人がキャンプであまりにも下手だったので、「絶対に活躍しない。ホームラン数トップ10または打率トップ10に入ったら、次のロッテのキャンプで1日用具係をする」と番組中で発言し、ある意味全国のお茶の間で注目される存在にまでなります。

 実際に、シーズン開始直後はバーナム・ジュニアの方は打撃好調で、3割台をキープし続けていました。ただ、お世辞にも守備が上手いとは言えず、ファーストかレフトしか守れない不器用さも手伝い、徐々に出場機会が減り始めます。ランビンについては内外野のほぼ全てをこなせることから、レギュラークラスが欠場したポジションを埋めるために起用されますが、バッティングではそれほど目立った活躍はしません。

 また、ある程度試合数を重ねるごとに2人とも変化球への対応に課題が見られることがはっきりとして、起用される機会がますます減っていきます。

 結局今シーズンが終わってみると、2人とも打率は2割台前半と、全く目立った数字は残せず解雇されてしまいました。ただ、2人とも数少ない長打がそのまま試合を決定づける一打になるなど、数字よりは遙かに鮮烈な印象を残しました。ヒーローインタビューの回数が、出場試合数の割には多いことがそれを物語っています。

 また、今シーズンのロッテはあまり明るい話題がなかったわけですが、その中でこの2人はその明るいキャラクターと真剣なプレー態度で、大いに盛り上げてくれました。成績にしてもバーナム・ジュニアが推定年俸1,300万、ランビンが同2,300万ということを考えれば十分納得出来るレベルだと思うのですが。

 個人的には、ランビンは仕方ないとしてもバーナム・ジュニアについては今年の年俸とほぼ同額で収まるのであれば残しておいて欲しかった選手です。打率が落ちた後の打撃を見ていても、一時は全く当てることが出いないくらいまで状態が悪かったのですが、シーズン中盤以降は凡退であっても鋭い打球も多く、徐々に適応出来てきているように見えていました。それに何と言っても、敗色濃厚な試合展開の中、楽天の田中から放った弾丸ライナーの同点ホームランの印象は強烈でしたから。

 来年は左打者のDHとして起用された橋本が移籍する可能性があり、左で長打を打てる打者が足りなくなってしまう恐れがあるのです。単にバレンタイン派であるという理由だけでの解雇だとすれば勿体ないんですよね。

 そう考えてこの2人を改めて振り返ると、やはり彼らもロッテのネタ外人の系譜に含まれるのは間違いないでしょう。来季はテストの結果によってはやはり強烈なネタ外人であったズレータが復帰するという話ですので、成績はともかくネタの方では楽しめそうであることに期待しておきます。

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このページは、JIVEが2009年10月13日 23:32に書いたブログ記事です。

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