文化庁が「リッピング」規制の方針
文化庁は著作権法を改悪する方針を固めたようですね。詳細はこちら。
どうも基準がよくわからないのですが、マジコンを個人が使用することが違法とならず、DVD等のリッピングが違法となるというのです。単に著作者側の意見だけを全面的に受け入れたというのがよくわかる内容です。
#個人的にはマジコンの方が悪質度は上だと思うのですが...。
PC関連に長く関わっている方(ここの場合であればPC-98時代からPCユーザーであったようなベテランユーザーの方など)は、ソフトウェアはメディアではなく中身の情報に金を払っているという大前提があるのはご存じでしょう。プロダクトキーなどを必要とするソフトウェアの場合は、そのキーが記録された紙の方がソフトウェアのメディアよりも重要だったりもしますが。
#正規のメディアだけあっても使えず、中身のデータ+プロダクトキーで使えますので、
#この組み合わせ全体が一つの情報と見なされます。
確かにリッピング→P2P→違法配布の図式が横行しているという事実はあります。ただ、私などDVDを「購入」すると毎回リッピングしますが、これは購入したメディアはリッピング後保管しておき、メディアが破損してデータが失われることを防ぐためです。PCソフトウェアであれば、破損したメディア+手数料でメディアを交換してくれるサービスを行ってくれるメーカーもありますが、DVDなどではそのような対応はしてくれないでしょうから。
リッピングを違法とするのであれば、メディアを通じて著作物を正規に購入したユーザーに対して、破損時に物理的な実費のみでメディア交換サービスを用意するなどの条件を、メーカー側に義務づけなければフェアとはいえないのではないかと思うのです。このままの状態で法整備されてしまえば、ユーザー側の権利だけが過剰に失われることにしかなりません。
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