NECレノボ・ジャパングループ

 本日、NECとLenovoによるPC事業会社Lenovo NEC Holdings B.V.と、その100%子会社であるNECパーソナルコンピュータ株式会社、レノボジャパン株式会社という、NECレノボ・ジャパングループの発足が発表されました。

 この合併により、これまでNEC単体では2位富士通と僅差であった国内シェア(18~19%程度)が、25%程度となるとしています。

 ただ、個人的にはもはや感慨がわかないニュースというのが本音ですね。NECはPC-9800シリーズをメインで使っていた頃にはなくてはならない存在でしたが、PC98-NX発表と、それによるPC-9800シリーズの打ち切りがあり、個人的にはもはや1PCベンダーという以上の認識はありません。単純にPC-9800系の扱いも良くありませんでしたが、それ以上にその後のNECから、NECでなければならないという個性的な製品が出てこなかったことが原因です。

 自分や知人のPCを検討しているときに、明確な目的や用途がある人の場合、NECの製品はまず選択肢には入らなかったのです。NECがそこに入るのは、プリインストールソフト満載で量販店で薦められるようなPCを見に行った場合でしょうか。

 一方のLenovoは今でもThinkPad X32/31、T42辺りはまだまだ稼働しているわけで、その意味ではNECよりは関心はあります。ただ、上記の機種も含めて、自分で所有しているのは全てIBM時代に設計されたPCなんですよね。ThinkPadもモデルチェンジを重ねるごとに往年の個性を失い続けて、今ではイメージだけを引き継いだ割高なPCが、イコールThinkPadという印象でしかありません。

 この両者が日本市場で統合されることで、果たして何か新しいものが生まれるのか、疑問視せざるを得ないのです。NECにとって調達コストが有利になるのは間違いないでしょう。ただ、商品開発という意味では、旧来の顧客にしがみつく商売ばかりをしそうな気がして、全く期待が持てません。

 どのみちノートPCも含めて私がPCを買う機会はまだしばらくないと思いますが、その機会が訪れるまでにSONYやPanasonic程度しか特徴的な製品を出さないという状況を打破してくれることを期待したいのですね。難しいと思いますが...。

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このページは、JIVEが2011年7月 4日 20:31に書いたブログ記事です。

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