最悪の展開
どうやら衆議院議員選挙は、大方の予想かそれ以上に自民党の圧勝で終わるようです。自公を合わせて衆院の2/3以上を確保してしまえば、もはや参院のねじれなど強行採決で蹴散らすことが出来ますし、憲法も改変し放題です。
ナショナリズムを煽るのは結構ですが、日本民族は世界一優秀だとか、日本の技術力があればとか、現実を見ないで妄想を垂れ流したあげく、調子に乗って軍隊を編成して派兵とかは勘弁して欲しいわけです。日本は経済力も技術力も、もはやかつての優位は失いつつあることを理解できていないとしか思えません。
そもそも一部の識者は既に述べていますが、現在の日本経済は現象的にはデフレであっても実際には単なるデフレではないのです。それをインフレターゲットを設定して云々という発想自体が勉強をしていない証拠。それすら理解できずに得意満面に語っている程度の頭の持ち主が首相では、この難局に救いはありません。デフレ方向に進んでいる最大の理由は、産業界の弱体化なのですから。
そして昔なら極右といわれる思想が一般層に浸透してしまったことがわかったわけで、そろそろ日本の国家体制に終わりが見えてきたということかもしれません。世界の歴史を顧みてみれば、極右思想が支配した国はその後短期間で崩壊していることが多いのです。そもそも、ナショナリズムが台頭する国というのは、経済や政治が停滞あるいは衰退して、国の求心力が著しく低下した状況である場合が殆どで、その求心力を国への忠誠という形で無理矢理強化していると見るべきなのです。現在の日本が国旗・国歌を妙に強調していることも、その現れといえます。
これから安倍政権が年単位で続けば、日本は本当に崩壊するかもしれません。今のうちに現金をひたすら貯め込んで、国外へ移住することも頭の中に入れておくことにしようかと思っています。
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