ASUS Nexus7-32T

 以前から新旧どちらのNexus7を買うかと悩んでいたのですが、Nexus7(2013)の情報が明らかになり始めた時点で、私の気持ちは旧型の方に傾いていました。

 確かにハードウェアを比較すれば、2013年モデルの方が遙かに魅力的です。本体サイズは同等よりやや小さいという程度でありながら、液晶の解像度はWUXGAへと向上しましたし、500万画素クラスという半端なスペックとはいえ背面カメラも内蔵したことで、とりあえずの撮影も可能となりました。スピーカーもステレオ化されているため、マルチメディアコンテンツの再生にも有効でしょう。

 何よりもCPUがTegra3→SnapDragon S4Proというのは格段の進歩でしょう。Tegra3も発売当初は高性能CPUという位置付けでしたが、今となっては性能(特に描画能力)の低さと消費電力の多さばかりが目に付くという、低スペックCPUに成り下がってしまっていますからね。NVIDIAはグラフィックチップが本業であるにもかかわらず、この分野では描画能力は常にライバルに対して劣勢な気がします。

 ただ、それでも旧型の購入に踏み切った最大の理由は、やはり価格です。以前のエントリーに書いた通りで、Android端末に4万円はやはり払いすぎという印象は変わりませんでした。2012年モデルのNexus7が評価された最大の理由は、やはりコストパフォーマンスの良さという点が大きかったと思うのです。円安誘導により為替レートの影響を受けた部分もありますが、Nexus7(2012)の3G通信対応モデルと、Nexus7(2013)のLTE対応モデルとの価格差が丁度1万円というのは、モデルチェンジというには価格差が大きすぎるとしか思えません。むしろ上位モデルの追加と考えた方がしっくりくるくらいです。

 2012年モデルが併売されるのならそれでも良かったのですが、販売が打ち切られてしまうと厄介だと思い、敢えてこの時期に旧型を買ってきたというわけです。

 今のところBIC SIMのファミリーシェアプラン(SIM3枚)のうちの1枚を詰めて使っていますが、やはり非常に便利です。ハードウェアの性能がやや非力で、その点に不満が無いわけではありませんが、LTEのSIMで常時接続出来ている(2GB/月は速度制限がかからない)というのは予想以上に便利でした。実はこれに先立って、LTE対応SIMを有効に活用するべく富士通のARROWS X LTE F-05Dも買ってあったのですが、Nexus7を使い始めてからはほぼ出番が無くなっています。

 先日購入したiPadもなかなか良いと思っていたのですが、常時接続の高速通信の有無が、使い勝手の差にそのまま繋がっているという印象です。

 もっとも、それでもiOSとAndroidという比較では、iOSの方がずっと洗練されているという印象は変わりませんでしたが。

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このページは、JIVEが2013年8月29日 23:30に書いたブログ記事です。

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