DENON DL-103R
本日の買い物は、DENON (D&Mホールディングス)製MCカートリッジ、DL-103Rです。新品で、価格は22,000円でした。
先日DENON製カートリッジが10月から大幅な値上げとなるというニュースが流れたため、慌てて1個調達しました。今まで何となく食わず嫌いでDL-103シリーズを避けてきたのですが、使う前から文句を言っても仕方ありませんからね。手を出しやすい値段で買えるうちに買っておき、一度使ってみようと思ったのです。
このモデルのベースとなるDL-103は、放送局用として1965年に開発され、1970年に一般市場向けにも発売されたという超ロングセラーモデルであり、日本のMCカートリッジの定番とされています。ただ、私はオーディオにおける定番モデルというだけで何となく悪印象を持ってしまうわけです。
私が今まで使った中で最も低い評価をしている単品オーディオスピーカーが、定番中の定番YAMAHA NS-10Mですし、同じく国産スピーカーの一大定番製品であるNS-1000Mも自分で欲しいとは全く思わない製品です。暴論を承知の上で書かせていただけば、オーディオの定番というのは、
・評論家がある媒体で褒めちぎる(理由は色々)。或いは「放送局」or「○○のプロ」愛用品
・真に受けた一般ユーザーが指名買いで(他と比較せずor最初からこれが最高と思い込んだ上で比較)買ってくる
・音を出して「○○先生お墨付きだから素晴らしい」と納得する(注.他の製品の正しい実力は知らない)
・買い換えるときにも、同じ製品かシリーズ製品を指名買いで買う
・周囲にも「これを買っておけば間違いない」と喧伝する
・めでたく定番化
という流れで出来上がっているように見えるのです。最近ではONKYOのサウンドカードに同じ匂いを感じますが。私が「定番」に妙に拒否反応を持つのもこのようなイメージが強いためです。もちろん、本当に実力が高い定番品があったのも事実ではありますが、どう考えてもずば抜けたものではない定番品は一定数常に存在しているように思えます。
というわけで、DL-103系という一大定番品が、果たして評価先行なのか実力に裏打ちされたものなのか、近いうちに確かめてみたいと思います。
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