サッカー W杯 日本-ギリシャ

 色々意見はありますが、勝ち点1が入っただけでもマシじゃないでしょうか。私は3戦全敗を予想していましたから。

 主力選手が海外のビッグクラブでプレーするようになったことから勘違いしがちですが、ACミランもマンチェスター・ユナイテッドも日本人選手が入って活躍出来ていたでしょうか。むしろ低迷するチームの中で、出場機会すら与えられず、ベンチ入りメンバーへの当落線上で踏みとどまっていた程度だったはずです。

 インテルミラノでは長友がレギュラーの地位を確保していますが、そのインテルも欧州CL出場圏内からは滑り落ち、中堅クラブレベルに落ちてきているチームです。日本人選手が出場機会を得てチームの勝利に貢献しているのなら評価も出来ますが、実際のところはそんなものですからね。

 そしてやはりザッケローニのサッカーは見ていてつまらないのです。前回大会の岡田監督は面白さを捨て勝ち点だけを狙いに行く戦術でベスト16へと進出しました。日本の実力を冷静に判断しているのなら、ザッケローニもこの路線を突き詰めるしかなかった筈です。

 かつてのオシム監督は一時期日本に攻撃的なサッカーを築き上げかけていましたが、あれは並外れた戦術家で、かつ強烈な指導力を持つオシム氏の存在があって初めて成り立つものでした。欧州スタンダードからも取り残され掛けていたザッケローニがまね出来るものではありません。

 かつてのトルシエ時代にもあった話ですが、どの監督も育成能力が低いわけではないのです。ただ、本番で自分の方針を貫くことが出来ず、戦術に迷いやブレが生じています。DF吉田を前線に残してパワープレーなどという戦術を切羽詰まって取るのなら、何故最初から高さのあるFWを1人でも招集しないのか、そもそもそんな使い方なら吉田より闘莉王の方が適任だろうなど、端から見ても意味不明でした。確かにサイドからのクロスはこれまで日本の武器でしたが、ゴール前に殆どの選手が残り、高さで劣る日本のFW陣を取り囲んでいるという状況でクロスを何本放り込んでも意味はなかったはずです。中央からこじ開け、ひたすらミドルシュートを打ってこぼれ球に詰める程度しか得点出来る展開は無かったのではないでしょうか。

 次のコロンビア戦の結果次第で辛うじてベスト16進出の可能性が残っているとはいえ、実質的にはほぼ敗退は確定しています。私は最初から「このチームは4年前より弱い」と言い続けてきましたが、それが当たってしまったことを喜ぶべきか悲しむべきか...。

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このページは、JIVEが2014年6月20日 09:47に書いたブログ記事です。

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