ジョニー黒木引退セレモニー
先日書いた通り、黒木知宏氏引退セレモニーを観てきました。通例であればファンの人気がある選手が現役を退く場合には、シーズン末期の公式戦で引退試合を行うわけですが、黒木氏の場合は球団からの戦力外通告後も、他球団からのオファーを待ち引退表明をしなかったため、シーズン中には特に何もイベントは行われなかったのです。
イベント開始前にはこれまでを振り返るドキュメントムービーが場内に流されましたが、これのBGMは映画「デイズ・オブ・サンダー」の主題歌であった「The Last Note of Freedom」(David Coverdale)で、マリンスタジアムの選曲はなかなか私の好みにはまっています(笑)
さて、セレモニーの見せ場は彼とゆかりのある3人の打者との勝負でした。1人目は同期入団のサブロー。途中微妙なコースの球もありまして、サブローが気を使ってスイングしたように見えた部分もありましたが三振に打ち取ります。
2人目は今日のオープン戦で千葉ロッテと対戦していた、東北楽天の磯部。楽天の応援団もこの打席のために皆残って、磯部の応援歌を演奏する演出を見せてくれました。楽天の応援団もこの場面以外ではジョニーコールをロッテファンと一緒にしてくれるなど、全面的に協力してくれていまして、ここでロッテファンとして感謝させていただきたく思います。磯部は結局やや泳がされる格好でサードゴロ。
そして最後の3人目は低迷時代の中で投手黒木と共にチームを支えてきた打者、福浦でした。
福浦の打席も2ストライクまで見ている限りは、本気で打ちに来られたら恐らく討ち取ることは出来ないだろうな、と思う内容でした。しかし、本人が後で「魂を込めた」と語った最後のストレートだけは別でした。球速こそ138km/h表示でしたが、打者の手元まで勢いの衰えない、全盛期を彷彿とさせるストレートでした。それでも本気の福浦であればなんとかミートできたと思うのですが、福浦も敢えてフルスイングした結果空振り三振。
この最後の一球を見られただけで、首の痛みを引きずりながらも球場に行った価値はあったと思います。今日のピッチングを見る限り、現在ロッテでは小宮山が務めている役割、即ち若手を腐らせないためにベテランが引き受ける敗戦処理であれば、まだ現役でも通用するのではないかとは思いました。しかし、それは「エース」黒木のスタイルではないということでしょう。
かつてイチローが最もライバルとして意識した相手投手と言った黒木。それだけの高みにあったことを見せつけてくれた最後の投球であったと思います。
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