SONY PS-LX300USB
最近、ソニーから発表されているUSB接続アナログプレイヤー、PS-LX300USBがちょっとした話題になっているようです。製品紹介はこちらから。
個人的には、製品コンセプトとしてはなかなか面白いのではないかと思うのですが、いかんせんオーディオ機器としての完成度が低いのが問題です。元々オーディオが流行っていた時代でも、3万円程度のプレイヤーは取り敢えず再生できるだけという扱いでしたから、仕方ない部分もあるのですが…。
何が気になるのかと言えば、ワウ・フラッター(WRMS)の値が0.25%というかなり大きな値となっている点です。これがどのくらいのレベルかというと、DJ用に大ベストセラーとなった(つまりHi-Fi用とは見られていない)Technics SL-1200シリーズの値が0.01%(WRMS・FG直読)、手頃な高音質モデルとして人気を集めたKENWOOD KP-1100/KP-9010が0.005%(WRMS・FG直読)という程度ですから、比較にならないぐらいのムラの多さということになるわけです。これぐらいのワウ・フラッターが発生していると、ピアノソロの曲や高音がシビアに録音されている曲、或いはヴォーカルのサ行の表現などにはかなり難があるはずです。
また、付属カートリッジも決してそれほど凝った造りのものではないでしょうから、溝が狭いレコードなどはまともな再生も難しいでしょう。
#私が持っているバリー・マニロウの20曲入ベスト盤などは、AT-ML180を使って
#ようやく普通の音で再生が出来るほどの細かさでした。CD等と違ってこういう
#こともあったのです。
ただ、このPS-LX300USBの売れ行きによってはアナログプレイヤーのノウハウを持った他社もこの分野に参入する可能性はあるわけで、その意味では私も期待しています。
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