Nakamichiブランド国内販売終了
厳密には「ナカミチ販売株式会社」が、「ナカミチ株式会社」の製造した製品の日本国内での販売を終了するということです。今までは各種ピュアオーディオ機器の他、カーオーディオ等が国内では販売されていましたが、ナカミチ株式会社がこれらの開発/製造を既にほとんど停止しているということから、今回の発表となったようです。
古くからのオーディオファンの中には、「カセットデッキはナカミチ以外ダメ」という人もいるような熱狂的ファンの多いブランドでしたが、得意分野であったテープデッキがオーディオ全体で衰退していく中でそれに代わる主力製品を持てなかったことがこの結果につながったともいえます。もっとも、オーディオ機器を主力としながら生き残っている会社はほとんどない訳ですが。
オーディオの雄であったソニーは既にビジュアル・コンピュータ機器が主力ですし、かつてはLo-D、Technics、Aurex、OPTNICAなど、それぞれオーディオ専門ブランドを持っていた総合家電メーカーは残らずオーディオから撤退してしまいました。京セラやメルコ(現バッファロー)が高級オーディオを手がけていた事実などは既に忘れ去られているでしょうし。
ヨドバシカメラなど量販店のオーディオ機器売り場に行けばわかると思うのですが、現在国内メーカーではD&MのDENON、marantzの両ブランドが圧倒的多数で、Pioneer、YAMAHA、ONKYO、KENWOOD、Victor辺りが僅かに存在しているという状態です。ONKYOやKENWOODなどは、もはや高音質製品を開発できる技術を残していないようにも見えます。
#ONKYOのPCオーディオは所詮ピュアオーディオとは全く違うものですし、KENWOODの
#HD20GA7の出来を見ると「高音質」を名乗らせる次元があまりに低すぎるように見えます。
もともとオーディオに大金を投入できるような生活はしていませんからAccuphaseやLUX辺りの製品については何ともいえませんが、私が現実的に選択可能なクラスの製品については、全く面白くない状況となってしまいました。
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