REVELATION / JOURNEY

 新ヴォーカリストを迎えたJOURNEYの新作が米国で発売になったのですが、あいにく現時点で日本盤の発売は未定とのことで、やむを得ず輸入盤を買ってきました。このアルバムは2枚組となっていて、片方のディスクは現メンバーによる過去のヒット曲のカバー集となっているのです。JOURNEYの楽曲は卓越した演奏とヴォーカルの適性がないと成り立たないものが多く、こちらのカバー集を聴けば新ヴォーカリストの実力はある程度判断できると思いましたので、まずはこちらから聴いてみました。

 新ヴォーカリストのArnel Pinedaはフィリピン人なのですが、確かに声質は歴代のヴォーカリストであるSteve PerryやSteve Augeriに近い傾向です。ただ、彼らの声と比べると力感に欠ける感じがしますが。Steve Augeriが過去の名曲を歌ったときにはほとんど違和感は感じなかったのですが、今回は何か違うな、と感じてしまいます。何というか、上手い素人がオリジナルを真似ながらカラオケを歌っているような感覚なのです。勢いのある楽曲ではそれなりに様になるのですが、「Faithfully」などバラード系ではやはり少々厳しいかなと感じてしまいます。

 この感覚をわかりやすく表現すると、アニメ「ルパン三世」の声優が栗田寛一になったときに感じた違いというべきでしょうか。よく似ているんだけれど、やはり別物ということです。ただ、どうしてもSteve Perryt同系統の声質の持ち主でないと務まらないポジションである以上、オリジナルに近づけようとしてしまうのはやむを得ないことなのでしょうけどね。

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このページは、JIVEが2008年7月10日 22:09に書いたブログ記事です。

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