高エネルギー出力加速器研究機構 一般公開日
事前に見学に行っていた友人に誘われて、つくば市の「高エネルギー出力加速器研究機構」で開催された一般公開イベントに行ってきました。イベント案内はこちら。
色々と説明を聞いたり、写真撮影もしてきたのでここに掲載するつもりではありますが、風邪を引いている中結構無理してつくばまで出向いたせいか余力がありませんので、詳細は明日にでも本日のエントリーを更新して掲載します。
(更新しました。続きを読むからどうぞ。)
このブログの読者層を考慮して、計算科学センターの写真を多めにしておきます。
入り口付近の部屋では概要説明とちょっとした展示がありました。
まずは、このセンター最強のスパコン、IBM BlueJean/LのCPU部分の展示です。ちなみに情報科学関連は国立情報学研究所と密接に関係しているようです。個人的にはちょっと懐かしい名前です。
内部に入って最初に案内されたのは、ご自慢のスーパーコンピュータ、IBM BlueJean/Lです。ちなみに心臓部のCPUはPowerPC 440だそうですから意外と古いアーキテクチャなんですね。
次はブレードサーバの部屋です。ここは外部アクセスで利用しているユーザーも多いとのこと。
中に入っているブレードはDELL製です。CPUはIntel Xeon 3.6GHzx2、つまり3.6GHzのNoconaをDual構成で、しかもファンレスです。かなり豪快な仕様ですね。HDDはSCA直付で300GHzのSCSIをRAID1構成で搭載しています。
この部屋の片隅で見かけた異様な光景。
一角に積んであったAITメディアの箱です。これほど積んであると圧倒されます。ここまで見学した後、別室に移動します。
積んであったAITメディアはここで後ろに写っているAIT(SAIT)のオートローダシステムで使われます。ちなみにこのシステム、総容量は3.5PB。1PBのHDD RAIDシステムのバックアップ装置なのですが、このオートローダの優れているところはデータの利用頻度に応じて呼び出される可能性の低いものを勝手にHDD→AITに移動して、メディアの入れ替えについても全自動という点です。さらにメディアに保管したデータも、必要になったときに呼び出せばロボットが自動的に装填してくれるという、実に良くできたものです。
これが中身。1本で500GB(非圧縮)保存できるメディアはさすがに初めてみました。
その部屋にあった巨大なUPS。毎度おなじみのAPC製です。
出力容量の桁が普通とはまるで違います。
計算科学センターで撮影した写真はもう少しあるのですが、なにぶん暗い場所なので、手ぶれが入ってしまい使えないものも結構ありました。友人のEOS 40D+EF-S 18-55mm ISでは何とかなったようですが。やはりIS付きレンズが欲しいです...。
残りは簡単に。
外に出ると筑波山がよく見えます。敷地が広大ですから、場所によってはほとんど見えない場合もありますが...。別の角度から撮ろうとしたのですが、移動した頃にはすっかり雲に覆われていました。
この施設のメインとなる加速器の入り口。途方もない距離を使ってナノ単位の研究をしているという辺りが壮大です。
これは別の施設ですが、地下には概ねこのような光景が広がっています。一直線なのですが、終点が見えないほどの距離です。
さらには少し別方向の展示も。
宇宙空間での放射線測定についての展示です。実際に日本人宇宙飛行士が使ったということで、本人の直筆サイン入りだとか。
分解図です。ちなみにビデオカメラ用のCCDが放射線によってどのように破損していくかというデータをまとめた展示もありました。ただ、使っていたのがSONY製のもので、一時期自然故障することで有名になってリコール騒動が起きたことが思い出されました。
加速器などは色々撮影してきたのですが、実際に写真を並べてみると代わり映えがしないので大幅にカットしました。実物で見ないとスケール感がやはりわかりにくいと思いますし。私は物理学は特に苦手でしたから説明が理解し切れていない部分も結構ありますが、その方面に明るい人であればもっと楽しめるのではないかと思います。
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ちなみに会場に午前9時過ぎに入り、昼食も摂らずに終了時刻(午後4時30分)まで走り回っても、結局回れなかった箇所がかなりありました。