WBC二連覇
MLB主催であるため、(アメリカを有利にするために)対戦表が実にいびつな形で、実に今大会5度目となった日本-韓国の試合が決勝戦となりました。
今大会ではここまでどちらも第一ラウンドからの通算成績6勝2敗で、しかもその2敗はお互いに今日の対戦相手に喫したものという、完全に五分の状態で迎えた決勝でした。
結果については各所で派手に報道されていますので今更ここで書く必要はないでしょう。選手の人選や起用法など、首をかしげざるを得ない(特に起用する優先順位がMLB-巨人-セ・リーグ-パ・リーグと露骨に決まっていました)部分はありましたが、それでも結果を出した以上星野JAPANとは大きく評価は異なります。
今回の代表チームの特徴は、主に先発側投手の層の厚さに尽きるといえるでしょう。抑えで選んだ筈の藤川・馬原は結局結果を残せませんでしたが、ローテーション陣とそれに続く第二先発陣が大きく崩れることなく試合を作ったことが、通算防御率を見ても明らかに判ります。大会MVPは松坂でしたが、最も厳しシチュエーションでばかり先発していながら安定したピッチングを続けた岩隈や、事実上のセットアッパーとしてほぼ完璧な内容でまとめた杉内などの貢献度は素晴らしいものです。
打線はずば抜けた活躍をした選手はいませんでしたが、青木が主力選手という貫禄を身につけ、また中島が期待通りのパフォーマンスを見せてくれたことで、イチローの不振がチームにとっての致命傷とならなかった事が幸いしました。
次回は2013年開催予定ですが、その頃までに日本を代表するような捕手が育っているかが、今後に向けた課題ではないでしょうか。
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