ラオックス
先日中国企業の傘下に入ることが発表されたラオックスですが、その前に経営資源の集中をはかるため秋葉原地区の店舗を除き全て閉店するということになっていました。秋葉原地区の店舗といえば本店を除けばいずれもホビー系ショップ(アソビットシティ、MUSIC VOX)や免税店であり、ラオックスとしての店舗は本店だけが存続するということになります。
既に現時点で秋葉原以外の店舗の閉店はほぼ完了していて、唯一我が家の最寄り店舗である新・成田店が7月17日まで営業期間を残しているのみです。
かつては秋葉原を中心とした同業者に多大な影響を与えたラオックスが、このような状況に陥ってしまったのは大変残念に思いますが、かつてオーディオブームの終焉と共に急速に業績を悪化させ、ついには倒産してしまった第一家電のことをどうしても思い出してしまいます。ラオックスのこの状況も、ひょっとすると後にPCブームの終焉を象徴する出来事に数えられるようになるのかも知れません。
ただ、PC販売店としてはかつて海外にまで出店していながら急速に業績が悪化したものの、その後秋葉原の1店舗だけで再び活力を取り戻したT-ZONEの例もありますので、何とかラオックスにも頑張って欲しいと思います。
かつて秋葉原のザ・コンピュータ館があった頃は、私が主に高額なソフトウェアを購入する販売店はラオックス→ソフマップ→その他という順序でした。私の場合は別に店員に商品知識を求めている訳ではありませんが、知識やノウハウを蓄積している販売店を大事にしたいという思いがあったからです。最近では店頭在庫の都合で仕方なくヨドバシカメラなどを使うこともありますが、ヨドバシカメラ辺りは私一人が利用しなくても他の大勢の方が使うであろう店ですから、極力ソフマップなど既存のPC販売店を優先しています。
安売り(に見えるヤマダ電機など)量販店の台頭があり、最近では専門店や老舗で情報を仕入れて、安売り系の量販店で購入するという客も多いようですが、このような人たちは知識や情報に価値を認めることが出来ないのでしょうかね。知識や情報を提供する側に利益を落とさないようであれば、結果的に専門店など滅び、価格表だけで判断せざるを得ない環境を作り出してしまうことになるのですが。
確かに私も安売りは好きですし、特に中古・ジャンクでは格安狙いの買い方をしていることは否定しません。ただ、世話になったり有益な情報を貰った販売店に多少なりとも利益を落としていくというのは、どちらかといえば社会人としての常識だと思うんですけどね...。
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出来ない方が多いですね。インターネットが一般的になった昨今、上辺だけの情報でしたら誰でも入手可能ですし、『安売り』という幻想に惑わされる人々が大半でしょうから。
大手量販店はJIVEさんが仰るように「安売りに見える」だけだということに気がつかない人が多すぎです。それが戦略ですから、ビジネスモデルとしては成功しているとも言えますが。
昨日の話ですが、日中会社にお客様から電話が入りまして30分ほど電話サポートを行いました。いくつか相談事にも対応したのですが、『わかった。じゃあこれからヤマダ電機に行って探してみる。』と言われたときにはがっくりきましたw
このお客様は先月PCをご購入いただいた方なのですが、そのときはヤマダで選定して値段が高い我が社をわざわざ選んで下さったので、文句は言えないのですけどね。実際量販店はいくつかの製品は在庫があるでしょうから、そちらの方が購入しやすいでしょうし。
いっそのこと縁を切ってしまえば楽なのですが、この不景気では開発案件などそう滅多になく、判ってもらえない客相手のサポート業という、不毛な商売をせざるを得ないところが難しいところです…。