Jリーグ ジェフ千葉が2部降格決定
今日は珍しく中継がありました(首位の川崎フロンターレとの対戦だったからでしょう)ので、久しぶりにTVで観ていました。
今日のジェフは選手達の気迫が伝わってくるような試合をしていました。序盤は守備を固めて徹底したカウンター狙いという意図も明確でした。ただ、なにしろ降格目前のチームにとって現在首位を走る相手はあまりに手強すぎました。今のジェフには気迫はあってもチームとしての連動も個人の技量も殆どありません。川崎フロンターレの選手とは基本的な技術で比べものにならないほど劣っています。
かつてオシム監督が率いていた頃のジェフも、決して個人の技量が優れていたわけではありませんでしたが、それを補ってあまりあるほどのチームの連動性がありました。だからこそ、技術的な失敗は多くあっても試合運びで勝つことが出来ていました。個人技では当時世界最高峰であった、銀河系軍団と呼ばれていた頃のレアル・マドリードとの親善試合でも、2点差で敗れたとは思えないほどの互角な試合が出来たのもそれが大きな理由です。
ところがオシム親子がチームから去った後は生え抜きの主力選手が次々と流出し、その後を受けたクゼ監督がサッカーの方向を大きく転換させてしまうと、それ以降のジェフは再び降格争いの常連となってしまいます。クゼ監督が全く結果を出すことが出来ず解任された後ミラー監督が就任しますが、彼は徹底した結果主義で徹底してディフェンシブに試合を運び、1点取って勝つことが至上だというタイプであり、かつてのオシム監督が志向するサッカーとは180度正反対のものでした。これでは選手達もどうやって試合を運んで良いのか迷ってしまうのは当然でしょう。
ジェフは単純な選手個人の能力が不足しているのは間違いないのですが、それ以上に上記のような監督の変遷を見る限りにおいて、フロントに明確な方針というものが全くなかったことが伺えます。これではJ2降格後選手がさらに流出してしまったら、J1に復帰するのは非常に厳しいのではないかという気がします。
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