第60回NHK紅白歌合戦
新年の挨拶は控えさせていただいておりますので、年末恒例の紅白歌合戦を久々に通して視た感想でも書いて、新年のエントリーとさせていただきます。
まず全体的な印象としては「過渡期」でしょうか。ここ数年ジャニーズ事務所勢はSMAPとTOKIOの2者だけが出場してきたわけですが、今年はそれに加えてオリコン年間シングルチャートのトップ5に4曲を送り込んだ嵐(+おまけのNYC BOYS)が出場。メンバーで演奏までをまかなえるTOKIOは別にして、このジャニーズの主役は完全にSMAPから嵐になっていました。SMAPはかつての圧倒的な存在感を失っていましたし。
そしていつもヒットチャートを主導して売れっ子を送り込んでいたavex勢が今年は全く存在感を失っていました。浜崎あゆみにかつてのオーラはなく、GIRL NEXT DOORは明らかに力不足。大塚愛に至っては明らかに雰囲気が浮いていましたし、辛うじて倖田來未が存在感を保っていたくらいでしょうか。いずれも私の趣味ではありませんけどね。
さらにベテラン演歌歌手達もパフォーマンスに明暗が現れていました。不祥事続きで2年間ブランクがあった細川たかしはさすがだったと思うのですが、森進一や五木ひろしはもう十分でしょう。女性歌手でも中村美律子の声の衰えにも驚きました。天童よしみの実力の高さは目立ちましたし、坂本冬美も悪くなかったと思うのですが、「また君に恋してる」はビリー・バンバン自身の方が良いような気も...。
もっとも全体を見回すと例年話題優先で実力的に明らかに無理がある歌手(去年なら中川翔子辺り)を混ぜていたのですが、今年はその役が歌唱力の高い水樹奈々になっていたため、ひんしゅくを買うほど下手な歌手というのはあまりいなかったことは評価して良いのではないかと思います。
特別枠での出場となったスーザン・ボイルと矢沢永吉ですが、個人的な感想はスーザン・ボイルの圧勝です。矢沢永吉に出て欲しかった制作側の意図はわかるのですが、それでもあそこまで特別扱いにしなければいけない存在だとは、どうしても思えません。スーザン・ボイルの方は、歌を聴かせれば素直に納得出来るという実力はきっちりと見せてくれたと思います。
個別に見てみると、
・期待通りかそれ以上:いきものがかり、ジェロ、水樹奈々、FUNKY MONKEY BABYS、天童よしみ、坂本冬美、細川たかし、ゆず、平原綾香、スーザン・ボイル、絢香
・予想以上にがっかり:flumpool、中村美律子、大塚愛、Perfume(そもそも歌っているのかろくに判らない)、東方神起、コブクロ(小淵の声が出ていなかったのでハーモニーが崩れてしまった)、SMAP(特に木村拓哉が足を引っ張り続けた)、氷川きよし(あのセンスでヒットするのが理解出来ない)
という評価でしょうか。今回の音響では、声量があまりないタイプの歌手にはかなり厳しい環境だったとは思いますので、セッティング次第ではもう少し違った印象になったのでしょうけど。
次回は惰性だけで出ている歌手を減らして、今ひとつ売れていなくても実力の高い人を少しでも選ぶような人選が出来れば、音楽番組としての魅力も生まれてくるのではないかと思います。特に最近のNHKはアニソンSP(担当プロデューサーは前回の紅白で総合プロデューサーを務めていました)のようなある意味斬新な企画が出来る程度の自由度はありますので、この辺りにその自由度を活かしてくれれば面白くなりそうに思います。
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理由・・・
〇嵐の話す時間がきえた。
〇自分の歌の歌詞を覚えていなかった。
〇出て来る時、すごくナルシストな感じだった。
〇今まで断わってきたのに、今になって何で出て<るの?
みんなは、どう思いますか?
あと1つ!
スーザン・ボイルって何なんですか?
1曲歌っただけで500万以上もらってるし、あのオーディション番組。わざとらしすぎると思いませんか?
私は、すっご<気持ちわるいと思います。(あのオーディション番組が。)
あれが良いと言う人の意味がわかりません。
どう思いますか?
まず、ここは私個人が書いているweblog(意見や主張を書き綴っておく場)です。ここでどのような文章書くのかは、私自身だけが決めるものです。そして私は様々な事象に対しての感想や批評を数多く書いています。この類の文章を書く限り、読み手の中でその文章に対して反感を感じる人は、どのような文章であれ必ずいるでしょう。だからといってブログに何の主張も込めない文章を書くのであれば、そもそもブログを綴る意義が失われます。
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