NHK MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP.2
昨年放送された「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP」がなかなか面白かったので、先日放送された第2弾も視てみました。リアルタイムでもPCの内蔵チューナーで視ていたのですが、他の作業をしながらだったのであまり集中して視聴していなかったということもあり、録画してあったものを改めて視てみました。
NHKのブログには好意的なアニメ・アニソンファンのコメントが並んでいたのですが、個人的にはどうも方向性に違和感を感じてしまいます。MUSIC JAPANの番組サイト内にある「石原Pの一言!」(10.01.10分)には「あまりアニソンに興味のない方でも、ご覧いただければその魅力にひきこまれること受けあいです。」と書かれていたので期待していたのですが、私個人の感想としては前回の方が好印象でした。
もともとアニメファンではない私のような音楽ファンにとっては、アニメの存在に関係なく聴けるような構成を期待するものではないかと思うのです。前回も事前に知っている楽曲は水樹奈々だけであり、他は使われているアニメも含めて全く予備知識のない状態で視ていて、結果としてHIMEKAの歌唱力やSCANDALの演奏(ベースやドラムというボトムが案外しっかりしている)辺りは面白いな、という感想を持ったのです。
それに対して今回はその分野ではより有名な顔ぶれが揃ったらしいのですが、楽曲の世界観がまず「アニメありき」であったものが多かったように思います。May'n/中島 愛による「ライオン」は神曲とまで紹介されていたのですが、ヴォーカリスト2人のポテンシャルの高さこそ感じられたものの、楽曲そのものがそこまで素晴らしいとは感じませんでした。ある程度予備知識があれば違った受け止め方ができるのかもしれませんが、それではこの企画の価値が色あせてしまうでしょう。アニメを知らない人間にアニソンの良さを伝えることにはならないのですから。
またファンの方には申し訳ないのですが、堀江由衣はいわゆる「声優ソング」の典型例のようなもので、個人的に全く受け付けられませんでしたし、JAM Projectは新世紀というよりは前世紀的アニソンではないかと思うのです。この両者のようなサウンドはいわゆるアニメ・アニソンファンのためのものであり、幾ら番組で取り上げても世間に幅広く受け入れられるものではないと思います。私も以前はアニソンや声優ソングはこの類ばかりだと思っていて、全く興味がわきませんでした。
今回の反響次第で恐らく第3弾以降も企画されるのではないかと思うのですが、コアなファンが喜ぶ=一般受けからはかけ離れるというジレンマをどう処理するのか、それがこの企画の難しさではないかと思いますね。
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