日本ファルコムのゲームがPSPに移行している件について
最近「ZWEI II」以降PCの新作が出てないな、と思っていたのですが、IR情報などを読む限りPC版の開発は事実上放置して、PSPのみにプラットフォームを絞り込む方向らしいですね。「Ys SEVEN」が初めてIR情報に出てきた頃は「マルチプラットフォーム」などと予告していたのですが、最近では「PSPソフト イース7」としか表記されていませんし...。
PC版では売上規模が見込めないこと、違法コピーが横行するためより売上が上がらなくなることが最たる理由らしいです。同一ソフトをリニューアルパッケージが出たら買い直すことすらある私のようなユーザーにとっては、何とも割り切れない理由ではあります。
私自身PSPは持っていますし、「空の軌跡」シリーズや「Vantage Master」などはPSP版もしっかりと買っているわけですが、実際にプレイするのはやはりPC版の方です。私は子供の頃からゲーム専用機は長らく持っておらず、ゲームもPCと共に始めたというタイプなので、操作体系が固定されるコンシューマーゲーム機にはどうも馴染めないのです。それにPSPは使っていて決して快適なハードウェアではありませんし。技術的に仕方ないとは思うのですが、UMDのあの遅さを良く皆さん我慢できるな、と...。
私個人の感情は抜きにしても、PSP2の発売をにらむPSPに今から軸足を置いてしまうのは経営判断としてどうなんだろうという疑問もあります。PSP2でもPSPのソフトウェアに対してある程度の下位互換性は確保されるとは思いますが、アーキテクチャは全く異なったものとなる可能性が濃厚です。UMDがサポートされるかも不透明ですし。コンシューマーゲーム機の大きな弱点は、世代交代の時にプログラムの互換性が全く保たれない可能性が高いこと、かつ世代が新しくなる度に開発コストが飛躍的に増大していることです。既に据え置き型のPS3などは、中小メーカーがPS3のクオリティを活かしたソフトを開発するのは難しいレベルにまで開発規模がふくれあがってしまっていますからね。
PSPであろうとPS3であろうと、或いはその他ハードウェアでも欲しいタイトルが出てくれば私は買いますが、PSPの衰退と共に会社が消えていくという事態を招くことだけは勘弁して欲しいです。コンシューマーゲーム機一本に絞ってしまうと、そのハードウェアの盛り上がり具合にソフト側の命運も握られてしまいますからね。
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ファルコムの事実上の撤退で、国産PCゲームはネトゲかエロゲしか残らないわけですな…。