限界か
2003年以降先発投手として定着し、千葉ロッテマリーンズの投手陣の中心となってきた渡辺俊介。ロッテのみならず、世界的に見ても珍しい完全なアンダースロー投手として、WBCやオリンピックの代表としても活躍をしてきた投手です。しかし、今日の試合で見られたのは彼の実力の限界でした。
ここ数試合は5回までに大量失点を繰り返し、そのたびに調整法の工夫など色々と試行錯誤を繰り返していたようですが、今日の投球内容を球場で見て、ここ最近の成績は不調などではなく彼の能力の限界によるものであると確信が持てました。
彼のような技巧派投手にとって、生命線となるのは何と言っても制球力と、確実にカウントを取れる球種です。しかしながら、昨年辺りからそうなのですが、今日もまずキャッチャーに要求されたコースに投げることが出来ていません。コントロールがばらついても打ち取れるような剛球型であれば別なのですが、彼の球はプロの打者であれば、バットに当てるだけであればさほど難しいものではありませんからね。打者が長打を捨て確実に当てにいくと、大抵の場合打たれてしまいます。
また、彼の特徴である緩急を使おうという意識は見て取れたのですが、どうタイミングを外そうと球に絶対的なスピードがないため、タイミングを外してもファウルで粘られてしまい、球数をいたずらに増やすだけになってしまいます。
もっとも、仮に制球がある程度まとまったとしても、ここぞという場面で使えるようなウイニングショットを持っていない投手ですので、粘られた挙げ句甘い球を痛打されるという展開に変わりはないでしょう。
昨年の成績は既にそれが表れたものだったのですが、今シーズンは前半に打線の援護などもあってそこそこ勝ててしまったので、本人も監督・コーチ陣もその点が理解できていなかったのでしょう。年齢的にも、今後大きな技術・能力の上積みが期待できる状況でもありませんし、個人的には年俸の大幅ダウンを本人が納得しなければ、他球団の評価がある程度高いうちに放出してしまった方が良いのかとさえ思ってしまいます。
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