T-ZONEが廃業
かつて秋葉原に通い詰めていた人間として、この話題は取り上げざるを得ないでしょう。かつては海外出店や、イオングループとのジョイント店舗J-ZONEなどの展開でも知られたPC販売店、T-ZONEの運営会社であるT-ZONEストラテジィが、PC関連販売事業を廃止した上で、資産等をサードウェーブ(ドスパラ)に譲渡することが本日発表されました。店舗や通販の営業は、昨日11月29日が最後となったようです。
先週実際に店舗に入った際に、やけに売れ筋商品の在庫が少ないことが気になっていたのですが、恐らくあの時点で仕入れはストップしていて、廃業の方針も固まっていたのでしょう。また、必要があって通販ページでSCSI HDDの価格を調べようとしても、少し前までは店頭在庫があったSCSIドライブの価格が一切出てこなかったこともあり、驚きの反面やはりという思いもあります。
昔から秋葉原に行っていた人であれば、かつての亜土電子工業が電子部品屋をADOパーツショップ→T-ZONEという変遷で運営していたことはご存じでしょう。私も昔は電子部品を買いに何度か行った記憶があります。
また、現在のドン・キホーテ秋葉原店(上階にAKB劇場がある)はかつてミナミ電気館の本店として使われていたビルであり、その後T-ZONEミナミとしてT-ZONEの基幹店舗となるもののあえなく閉店、その後にはこの場所でラオックスがゲーム・ホビー専門店のアソビットシティを開業するも、これも短期間で閉店となり現在の形になります。ここにあった時代のT-ZONEはIBM PalmTop PC110を中心とする、IBMノートPCの周辺機器に強いことで有名でした。そういえば、もう何年もT-ZONEでは完成品のPCは扱っていませんでしたね。
さらに現在ツクモ.eXが営業しているビルはかつてのT-ZONEアウトレットだった場所ですし、現在は喫茶店などが入居しているAKIBA PLACEの1・2階もT-ZONEとなっていた時期がありました。その変遷を見てきただけに、T-ZONEというブランドが完全に消えてしまうのは寂しいものがあります。
もっとも、法人としてはかつての亜土電子工業とはもはや別物で、MAGねっとホールディングスという何とも実態のつかめない投資会社(?)の一子会社となっていて、CSKが手放した以降のT-ZONEは企業としては不安定なまま何とか存続していたという形でした。恐らくT-ZONEの販売事業単体で黒字を出せなくなった時点で、親会社から用無しとされてしまったのでしょう。
T-ZONEで最近買ったものが何かあったかと考えているのですが、100円ジャンク程度を除くと既に1年以上前となってしまう、SAPPHIRE製のRADEON HD4670やXFX製のGeForce 9800GT程度でしょうかね。PCパーツを観に行ったときにはほぼ必ず立ち寄っていたのですが、その割に買い物をする機会は少なかった気がします。
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