Hitman Returns / David Foster & Friends
まだ日本盤は発売されていないのですが、David Foster & Friendsの第2弾BD/DVD/CDが発表されました。2008年の第1弾は原題が「Hitman」だった(日本盤はシカゴのヒット曲にちなんだ「You're The Inspiration」というタイトル)のですが、今回はストレートに続編らしさを表した「Hitman Returns」となっています。既にAmazonでは米国盤を購入できます。本当はBDが欲しかったのですが、在庫切れということでDVD+CDを買いました。ちなみに価格は約2,200円。CDだけの方が高くなるので要注意です。
この作品に収録されているのは2010年10月15日開催のラスベガス公演の模様です。昨年の来日公演が10月19~20日だったので、まさに来日直前の公演となった日です。そのためか、来日メンバーの中でこの日参加していないのはピーター・セテラぐらいではないかと思われます。日本公演を見に行った人であれば、色々と思い出すことも多いでしょう。
出演者は今回も豪華で、オープニングを飾ったのは80年代にサントラ男の異名をとったケニー・ロギンス。彼もこの公演の時点で既に62歳なのですが、見た目も歌声も思っていた以上に若さを保っていました。歌った曲は「Heart To Heart」「Forever」の2曲で、それほど大ヒットした曲ではないのですがファンからの人気は高いものを選んできています。「Heart To Heart」では間奏のサックスソロのためにわざわざケニー・Gを起用するという贅沢さも。
その他出演者としては、チャカ・カーンも意外なほど昔と変わらない歌声を披露してくれますし、マイケル・ボルトンとシールの掛け合いは豪華の一言。
中盤最大の見せ場となったのはアース・ウインド&ファイアー。相変わらずの人気と実力を見せつけましたが、特に「After The Love Has Gone」への入り方が格好良いのです。デイヴィッド・フォスター自身が曲紹介のトークから「Something happened along the way ~」と歌い始め、それにアースのメンバーたちがコーラスを重ねはじめ、そこから全体演奏が始まるという具合です。この曲の演奏後にはさらにサプライズの仕掛けがあるのですが、そこはネタバレは避けておきます。
そして終盤はシャリースの見せ場となります。日本公演でも歌った「To Love You More」「All By Myself」はどちらも素晴らしい出来です。前作の時にはまだ全くステージ慣れしていなかったシャリースも、この2年で既に一流歌手という風格が身についています。ちなみにAmazonの商品紹介では、なぜかシャリースが関わっている3曲だけが試聴可能となっていますので、興味のある方はご覧下さい。シャリースが歌い終わった後で映し出される客席に、一般客に混じって夢中で拍手しているケニー・Gの姿もあります。
地震発生後なかなか日常生活のペースが戻ってこない面はあるのですが、久々に純粋な音楽を楽しめる名盤に出会えた気がします。出演者の一部しか知らないという人でも十分楽しめる内容ですし、ボリュームとクオリティから考えればかなり割安といえるでしょう。なお、Amazonで販売されているのはReprise発売のアメリカ盤ですが、オールリージョン対応となっていて日本のプレイヤーでも問題なく再生可能です。
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