茨城県南部の被災状況
実は先日、茨城県内に2件ある親戚の家に行ってきました。震度6強~6弱という地域でしたので、やはり千葉県のこちらとは被害状況は大きく異なっていたようです。
まず、現在のところ2件とも水道は使えないとのこと。片方については下水の浄化槽も壊れているため、水を用意してもその排水を流すことも出来ません。電気は使えるようになったものの、調理などはどのみち出来ないという状況です。
また家自体のダメージも大きく、屋根瓦が落ちたのは当然として、素人の私が見ても家が傾いているのがわかるレベルです。
さすがに家の状況は撮影していませんが、移動途中の神栖市の状況を車の中から簡単に撮影してきましたので、そこからいくつか拾ってみます。
まずは、PC DEPOT神栖店の駐車場です。私が1月にRADEON HD 4890の中古品を買った店舗でもあります。まだ新しい店舗で、そのときには舗装したての道路のような駐車場だったのですが...。
同じくPC DEPOT神栖店駐車場。広角で撮影した映像です。アスファルトが割れているだけではなく、かなり土などで汚れているのがわかると思いますが、これは津波の跡だったようです。ちょうど鹿島港の最も内陸側に近い位置(直線距離では7~800m)であったため、ここまで津波が来てしまっています。
上の写真と同じ撮影位置から、別の方角を向いたものです。駐車場の荒れ具合だけではなく、電柱の傾きがよくわかると思います。なお、PC DEPOTの店舗内も下水管が破断していたり、液状化によりフロアが傾いた部分がありました。
この位置の映像は、しばらくニュース映像などでもよく使われていました。液状化の跡や津波による堆積、倒壊しかかっている電柱、波打って崩れている歩道など、被害状況がこの1枚でよくわかってしまうので使われたのでしょう。
歩道が崩れてしまっているのは一目瞭然ですが、それ以外にもよく見ると電柱・店舗・支柱などが、それぞれ違った方向に傾いてしまっています。
ここは特に坂というわけではないのですが、画面の左と右とで、歩道と車道の高さにかなりの差が出てしまっているのがわかります。
撮影のタイミングが少し遅く、奥に若干写っている程度になってしまっていますが、ここは飲食店なのですが、ここの駐車場や歩道も破損状況はひどいものです。当然客が入れる状況ではありません。
画面中央やや右にはっきりと段差が出来ているのがわかるでしょうか。もちろんここは、地震前には段差など無かった場所です。
ここまでにあったほぼすべての電柱は傾いてしまっていましたが、その中でも特にひどかったのっがこの写真の地域でした。
住宅販売・リフォーム会社の看板は道路方向に向かって倒れかかってきています。このような店も多くありました。
神栖のこの道にある店舗は私もよく利用するものが多くあるのですが、特に飲食店は水道がまだ使えないせいもあって、多くの店が休業中でした。水道を井戸水でまかなったとしても(神栖市内は個人で井戸を所有している例が多い)、店舗や駐車場の破損もひどく、営業再開出来るのか不安に感じられてしまう店も少なからずあります。
災害派遣による自衛隊車両はこの通りをひっきりなしに走っていましたが、ここが元の活気を取り戻すまでの道のりは険しそうに思えました。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 茨城県南部の被災状況
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://jivesnet.homeip.net/mt/mt-tb.cgi/3971
私の勤め先に仕事を依頼している本社の人に聞くと、神栖はかなり酷い、工場はしばらく再開できない、ということでした(いまHPを見てみると4月中旬の再開予定)。
JIVEさんの報告を見ると、なるほどこれは・・・百聞は一見にしかず、ですな・・・
実は親戚宅を訪ねるときに、どちらもまだ中高生がいる家だったので、わざと甘い洋菓子を多めに買って手土産に持って行きました。現地ではこういった方向にはとても気が回らなくなってしまっていますからね。