正気を疑う人たち
大地震発生以後、人間の本性というものがはっきりと現れるようになった気がします。現在日本を未曾有の危機にさらしている福島第一原発の運営会社である東京電力も、現場では命の危険にさらされながら奮闘している方がいるかと思えば、東京の本社勤めの人間はまるで自分たちに責任が何もないかのような無責任かつ無意味な振る舞いを見せる連中も数多くいます。特に経営陣の無責任ぶりにはもはやいうべき言葉が見つかりません。まあ、東京電力の本社勤めにそれほどまともな人間がいるとは思えませんけど。
プロ野球はセ・リーグのみ読売のわがままで予定通り3月25日開幕だそうです。しかも都内にある東京ドームで、わざわざ大量に電力を消費するナイターです。一般家庭で常夜灯を消すまでに電力を切り詰めて使っているようなご時世に何を考えているのか。東京都知事がこの大震災を「天罰」と評したことが話題になりましたが、それならば東京の読売新聞社と都庁が壊滅するのが当然。東北地方が天罰を受けるべき理由はありません。
そして何を考えているのか理解できない人間はネット上にも数多くいます。その最たる例がこんな時勢にわざわざ民主党たたきに明け暮れているネット右翼たち。私自身、菅首相や多くの大臣たちの動きに対して不満は数多くあります。ただ、それでも現在の政権担当者は菅内閣の閣僚たちです。彼らにいくら不満があろうと彼らを皆で支え、この緊急事態を乗り越えるというのが何よりも先決です。政権叩きや菅下ろしは今の事態に決着が付いたあとの、それからで良い。愛国心を偉そうに語っている連中に限って、全く以て不毛な民主叩きに明け暮れているのをみると、想像を絶する馬鹿共としかいいようがない。そんなに愛国心があるならネット上に不毛な文章など書いていないで、救援物資の一つでも調達して被災地に届ける努力をしろといいたい。
大体マスメディアですら、産経を筆頭にこの非常事態の中ですら平然と菅下ろしキャンペーンを展開しているのだから話にならない。佐々淳行氏が産経で菅首相が不適格だとか自分なら云々だという文章を掲載していましたが、そんなに自分に良い考えがあるというならなぜ国のために自分が動こうとしないのか不思議で仕方ありません。民主党政権だから協力しないという程度の発想なら、氏には国政を語る資格はないと思うのですが。
繰り返しますが、私も次の選挙で民主党に投票することはまず無いと思っている程度に、菅首相と大臣たちに不満は持っています。それでも今は現在の内閣を支えて事態に立ち向かうのが最善だと確信しています。いくら首相が無能だからといって、それをすげ替えることで国政にタイムラグを作る余裕などどこにもないのですから。
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昨年地元で小さな災害(今回の災害に比べれば、という意味ですが)に遭遇して『まず動く』事の重要さを再認識していますが、どうして議論や主張ばかりして何か行動しようとしないのでしょうか。もちろん文句ばかりでなく、やるべき事を成している人も多いでしょう。でもやはり「それは今主張することではないでしょ?」と疑問に感じることが多すぎます。
そんな中でも救われるのは、日本の数多くの人々の気持ちが同じ方向を向き、それぞれに成すべき事をしているという事実と世界から暖かい支援が日本に対して向けられていると言うことですね。(他国にはそれぞれ思惑があるのかもしれませんが、いち日本人として素直に感謝すべきだと思います)
今なお危険な現場の最前線で活躍している人々に対してエールを送りたいと思います。
そして、25日の夜は、両者が結託して、いつもにもまして停電世帯が増えると・・・
やらないんだろうなーそんなことー
セ・リーグの開幕については文部科学省なども横槍を入れているので白紙撤回となる可能性があるのが幸いでしょうか。ちなみに東京ドームのある文京区は計画停電の対象にならないことを見越して、読売は発言している筈です。東京ドームの住所だけを狙いうちして対象に加えてやれば面白いんですけどね。