堀幸一引退セレモニーとアニメ版「もしドラ」
今日は昨年で現役を引退した元千葉ロッテの堀幸一氏引退セレモニーが開催されました。本来このセレモニーはオープン戦期間中に開催される予定だったのです。ところがその予定日は3月12日。つまり東日本大震災の翌日だったのです。当然セレモニーはおろか、その後千葉で開催される予定だったオープン戦もすべて中止となってしまいました。
オープン戦期間であれば、実際に本人にもプレーしてもらう意向があったようですが、残念ながらレギュラーシーズンに入ってしまっていることから、挨拶などの式典だけに終わってしまいました。ちなみに始球式ではマウンドから投球したのですが、それを打者のソフトバンク川崎が打ちに行ったのはお約束のボケだったのでしょう。
試合については双方グダグダの攻撃を展開したものの、どうにか1点を守ったロッテが勝利。ここでは特に詳しくは語りません。
さて、話は変わりますが、NHKで4月25日から放送開始となったアニメ「もしドラ」。本日時点で第5話まで放送を終えています。全10回ですから、ちょうど中間地点です。
ドラッカーのマネジメントの思考パターンを知る上でのとっかかりとしてはアリだと思うのですが、あり得ないのは野球の描写の数々。原作者もアニメ制作者も、誰もきちんと野球をやったことが無いとしか思えません。第1話を見ていてすぐ気付いた不審点だけでも以下の通りです。
・打ち取ったと思われた打球をショートがトンネル→このプレーを全員「エラー」といっているが、ショートはボールに触れておらず、記録上は「ヒット」となる
・回想シーンで最終回のサヨナラヒット→少年野球やリトルリーグの最終回は通常「7回」。9回まで試合をしている場合は「延長戦」となる。
・同じくサヨナラヒット→打球は左中間を抜けているが、なぜか飛びついている選手の背番号は「9」。ライトのレギュラー選手が、わざわざセンターに守備位置を変えていたのか?
また、おかしいと断定は出来ないものの不自然と言えるのは、エースピッチャーは大体6回0/3で100球を超えるということ。かなりヒットを打たれているというわけでもなさそうだし、そんなにボール球が多いのでしょうか。このペースでは彼は完投するのに常に150球以上投げることになってしまうのですが...。
細かい描写まで含めると、あり得ない描写があまりにも多いのです。少なくとも自分で野球にある程度真剣に取り組んだことがあったり、プレーそのものを真剣に観察した経験があるのならあの描き方はあり得ません。「高校野球」という題材で書いておけば売れるんじゃないか程度の、かなり適当な印象を受けました。第5話の「ノーバント・ノーボール作戦」は理論的にも論外ですし。イノベーションの例として明快な内容を示したかったのでしょうが、あれでは単なる与太話です。
私自身としては、内容そのものよりも摩訶不思議な野球の描写の方に興味が移りつつあるのですが、ここまで続けて見たのですから、最後まで見ることにはなるでしょう。
最後に、原作の方のレビューとして私が共感したブログの記事にリンクを貼っておきます。原作者はどうも野球を甘く見ているとしか...。
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