Chicago XXXIV - Live In '75 / Chicago

 本日ワーナーダイレクトに注文していたシカゴの新作(?)が届きました。米RHINO生産のディスクを直輸入したものではあるのですが、ワーナーダイレクトの販売分には米国盤に付属しているライナーノートを和訳した冊子が付いてきて、なかなか親切なサービスと言えます。

 さて、現在聴きながら文章を入力しているわけですが、新作とはいえ1975年に演奏されたライブを収録したものに過ぎませんので、むしろ懐かしの音源を発掘したものというのが正確ですね。音質は思ったよりはまともな水準を確保できていますが、これに「XXXIV」というナンバリングを敢えてする理由は見えてきません。「Live In Japan」などと同じ扱いで十分でしょう。

 演奏に関しては、良くも悪くも「若い」と表現できます。どちらかというと勢いに任せたもので、それがこれまでに発売されてきたライブ盤と違った魅力となることは事実ですが、「26」として発売された近年のライブ盤である「Live In Concert」の方がずっと洗練されているのは間違いありません。

 今回の「XXXIV」を高く評価する人は「シカゴ=ブラスロック」のイメージを強く持っている層ではないかと思うのです。'80年代のAORをやっていたシカゴはもはやシカゴではないという印象を持った層と一致するように思います。

 ネット上では絶賛の嵐だったのですが、聴いてみるとこれまでに出た他のライブ音源と比べてそれほど抜きんでた印象は持てないんですよね。確かに故Terry Kathが参加したライブ音源は公式には'72年の「Live In Japan」以降残されておらず、貴重なものであることは事実ですが、勢いがある代わりに荒っぽさを強く感じる演奏とも言えます。強いていえば、一時期ライブでよく演奏されていたビートルズの「Got To Get You Into My Life」が収録された事は大いに評価したいと思いますけどね。

 今回は生産量の少ない「Rhino Handmade」シリーズということもあり、値段もかなり強気の設定で、完全なオールドファン向けのコレクターズアイテムという印象ですね。

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このページは、JIVEが2011年6月 9日 21:39に書いたブログ記事です。

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