Live And Let Live / Lou Pardini
実は今日は親類の告別式に出席していました。縁としては遠いのですが、先日伺った際に食事をごちそうになったばかりで、お返しをしなければと思っていたところだったのですが...。
それはともかく、少し珍しい作品が手に入ったので、その紹介です。ビル・シャンプリンがシカゴを脱退した後、そのビル自身の推薦によってシカゴに加入したルー・パーディニの1996年に発表されたソロ作品です。一応日本盤が出ていたのですね。ビクター・エンタテインメント内にまだ公式サイトも残っています。
ソロミュージシャンとしては一般にそれほど有名ではありませんが、いわゆるAOR界では実績を積み重ねてきた人で、この作品にもビル・チャンプリンやジョセフ・ウイリアムスなどお馴染みの実力者たちがゲストとして参加しています。他のアーティストへの楽曲提供も盛んに行っていて、この作品にもヒット曲のセルフカバー曲が収められています。もっとも、私にはあまり聴き覚えがなかったのですが...。
アルバムタイトルは「007 死ぬのは奴らだ」の原題「Live And Let Die」の影響でしょうかね。或いは同名の主題歌(ポール・マッカートニー)の方でしょうか。「殺るか殺られるか」ではなく「共生」がテーマということでしょう。
作風としては、ボビー・コールドウェル辺りの音作りが好みの人に、スムーズに受け容れられそうな曲調です。シカゴでは無理矢理ビル・チャンプリンの役割を果たそうとして、彼らしくない歌い方をしているということがよく理解できます。本来はあっさり気味でありながら洒落た曲調の曲を、ソフトに歌うというタイプなのでしょう。
総じて曲もよく出来ていて、アルバム全編を心地よく聴けるのですが、その反面強い印象は受けにくいともいえます。じっくり聴くよりはゆったりとした空間にBGMとして流しておくのが似合いそうです。
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