Windows Vistaの寿命が延びた
Windowsのサポートサイクルは、そのWindowsがコンシューマー向けか企業向けかによって決定されていましたので、Windows XPまではそれほど不都合はなかったものの、Vistaからは明らかに整合性はとれていませんでした。
XPであれば上位のProfessionalが企業向け、下位のHome、Starterがコンシューマー向けでしたから、エンタープライズサポートが継続されるProfessionalを買っていれば実質的に延長サポートがあったわけです。
ところがVistaでは最上位のUltimate、中位のHome Premium、下位のHome Basic、Starter(パッケージ版は存在しない)がコンシューマー向け、BusinessとEnterprise(パッケージ版は存在しない)が企業向けという分類になっているため、最上位製品を買った個人ユーザーは短期間しかサポートされず、機能が少ないBusinessを買ったユーザーだけが延長サポートを受けられるということになっていました。
そしてそのサポート期間が、一般的なユーザーの感覚からすればかなり短いものであることが問題でした。当初の計画では、コンシューマー向けのWindows Vistaは2012年4月でサポートが打ち切られる予定ということで、まだ十分に使えるスペックのPCにプリインストールされているOSが、もう使えないという事態を発生させてしまうことになります。
ところが数日前から急に「Vistaのサポート期間が延びた」という噂がネット上で広まり始めました。確かにMicrosoftのサポートライフサイクルに関するページの、図表部分がいつの間にか改められていたのです。もっとも、他のページの文章などは依然として旧来のサポート期日で記載されている部分も残っていましたので、どちらが正しい情報なのか注目を集めていました。
そして昨日、Microsoftの公式情報が大幅に変更され、
•OEM 製品、コンシューマー用ソフトウェア、ビジネス用ソフトウェアすべての Windows OS をお使いのお客様に一貫したサービスを提供します。
•最新のサービスパックをインストールされているお客様はエディションに関係なく、メインストリームサポート、延長サポート合わせて合計 10 年のサポート対象となります。
という記述になっています。
PCの性能の伸びは鈍化しつつありますが、それでも10年使えばさすがに実用的とは言い難くなるはずで、その意味では丁度良い期限を切ったかな、という印象を受けます。
もっとも、自分自身は未だにMS-DOSやWindows 2000で動いているPCを持っているわけで、10年では案外機械としてのPCは壊れないものなんだという認識ではいるのですが...。
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