「ブルーバード」が消えた

 日産自動車から新型「シルフィ」が発売されました。もともと先代までは「ブルーバード シルフィ」という名前で、ブルーバードの名称は受け継いでいたのですが、今回からはブルーバードの名称は外され、単なる「シルフィ」となったことで、伝統あるブルーバードは完全に消滅することになりました。

 これはかつてトヨタが「コロナ」を「コロナ プレミオ」にリニューアルした後で「プレミオ」に移行したのと同じ流れです。

 ただ、個人的には初代の「ブルーバード シルフィ」が出た時点でブルーバードは既に終わっていたと思っています。ブルーバード シルフィの発売時に「1クラス下のシャシーを利用することでコストを品質向上に振り分けた」と表明したわけで、実質的にはパルサー/プレセアの高級版という位置付けになってしまっていましたからね。

 ただ、どのメーカーにもいえることなのですが、昔の名前を消したからといってイメージが変わったりクラス感が変わったりすることはそうそう無いということなんですよね。特にトヨタや日産はどんな名前でも「昔の○○」といわれてしまうのが落ちですから。

 特に従来クラスの車が売れないのは、イメージの問題というよりも商品に魅力がない以上の理由はないわけです。今だったら大体このクラスの購入を考える人はプリウスに流れるだけのことです。そもそも車を買う人自体が減少傾向なのですから、消費者が本気で欲しいと思うものを提供しなければどんな小細工をしても売れるわけがないのです。

 個人的には日産に金を落としても、その稼ぎはカルロス・ゴーンの役員報酬に消えると思うと購入意欲は全くわかなくなるのですが。

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このページは、JIVEが2012年12月 5日 21:55に書いたブログ記事です。

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