Palmの終焉が決定

 かつてのPalmの資産は、Palm OS 5以前はACCESSへ、webOS及びwebOS採用ハードウェアはHPへとそれぞれ受け継がれていましたが、HPが持つ旧Palm関連の資産及び技術は韓国LG電子へ譲渡されることが決まったそうです。記事はこちら

 もっとも、それだけの内容であれば、PalmからHPへの譲渡とそれほど変わりはありません。ただ、問題となるのはLG電子側はSmartTVへの応用のために技術を取得するということで、スマートフォンやタブレットデバイスのために使われる可能性はなくなったという点です。

 実際にwebOS製品のサポートはHPが継続するとなっていますので、LG電子側が直接デバイスに採用する可能性は最初から無いということなのでしょう。

 そして一時期はPalm OSをGarnet OSという名称に変更した上で技術開発を続けているように見えたACCESSの方も、結局何も成果を発表することはなく、現在ではGarnet OSのサポートすらほぼ何もしていないという状況で、こちらも期待できる点は全くありません。実際にACCESSのGarnet OSサポートを見てみると、リンクは全てデバイスの製造元または旧Palm Oneのサポートに繋がっているという状況で、ACCESSはGarnet OS自体を消滅させるつもりなのでしょう。Access Linux Platform上で動作するGarnet VMのベータ版もここ数年は進展が止まり、開発者向けサイトも閉鎖されてしまったようです。

 そして高機能型Palm OSとしてリリースされたはずのPalm OS 6(Cobalt)も市販品に採用されることなく終わってしまったようで、これで全てのPalmの命脈は絶たれたとみて良いでしょう。せめて3G通信に対応したPalm OS 5.xデバイスや、LTEに対応したwebOSデバイスを見てみたかったですね。

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このページは、JIVEが2013年2月26日 22:46に書いたブログ記事です。

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