The Bossa Project / Robert Lamm
シカゴのオリジナルメンバーの一人であるロバート・ラムが、ボサノヴァに挑戦したという異色作です。ボサノヴァのスタンダード曲のカバーと自作オリジナルを織り交ぜた構成となっています。アメリカでは5月20日に発売されていましたが、日本で入手可能となったのは6月に入ってからのようです。私の場合はAmazonで予約したのですが、ようやく届いたのが本日で、この時期になって流通量が安定したのかなという印象を抱きます。なお、以前の「Subtlety & Passion」や「Leap of Faith」と同様にメジャーレーベルからの発売ではないため、日本盤のリリース予定は無く、アメリカ国内でも通信販売主体で店頭売りはあまりないものと思われます。
肝心の内容についてですが、1曲目の「A MAN AND A WOMAN」のようにほとんどの人が一度は耳にしたことがあるであろうという曲を混ぜてくれていることで、私のように普段ボサノヴァと縁がないリスナーであっても割合あっさりと親しむことが出来る作品に仕上がっています。
驚いたのが、全体を通じて本当にボサノヴァのアルバムとして仕上がっているということ。シカゴやほかのソロ作品とは明らかに違い、彼の甘めのヴォーカル以外に普段の彼の作品に通じるキャラクタを見いだすのが難しいほどです。今にして思えばソロ作品「Subtlety & Passion」や「Life Is Good In My Neighbourhood」でその要素を感じさせる曲が一部にあったかな、という程度です。
なお、収録曲は9曲+リミックス版3曲という構成で、収録時間も40分少々ですからボリューム感が少々物足りない反面、音作りの傾向と相まって非常にあっさりと心地よく聴ける作品といえます。
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