第4回:HP 2133 Mini-NoteをWindows XP化
プリインストールのWindows Vistaも使えないというほどひどくはないのですが、やはりPCとしてのスペックに対して要求性能が高すぎるという面は否定できないと思いますので、試しにWindows XPを導入してみました。
ハイスペックモデルのWindows VistaはBusinessでから、予めWindows XP Professionalを持っていれば標準添付のライセンスでダウングレード権を行使することが可能です。ただ、内蔵機器のドライバを全て揃えたりする手間を考えると、日本HPからリカバリメディアを取り寄せる方が手軽だと思います。私の場合は本体を買ったその日の内に、やがてはOSを入れ替えることになるだろうと思い、Windows XP・Windows Vista双方のリカバリメディアを注文しておきました。ちなみに価格は各3,150円で、発送ごとに送料が別途発生します。どちらを常用するか定まっていないようであれば、一度に両方買っておく方がお得です。
実際に、Impress PC Watchに以前掲載されたレビューでも、このリカバリメディアによるWindows XP化を紹介していて、その際「一度XPで使ってしまうと、もはやWindows Vistaで使いたいと思わない」とまで書かれています。ただ、個人的には基本性能はOS負荷を多少下げても補いきれるものではなかったというのが率直な感想ですが...。
確かにWindows Vistaでは何の操作をしても常に重さを感じるような動き方でした。Windows XPであれば通常の操作に明らかに軽快感が出ます。しかし、ブラウザの縦方向スクロールでの引っかかりはXPでもかなり感じますし、動画再生にしても多少ビットレートが高いファイルであればコマ落ちが激しいという点に変わりはありません。マシにはなるが解決されるわけではないということです。
私の場合はこれ以外にもう少しパフォーマンスの高いノートPCも持っていますから、多少性能が低くても携帯性の高さで割り切って使うことが出来るのですが、例えばこの製品1台だけを持って出かけて、宿泊先のLANからニコニコ動画でも見ようなどと考えると、かなりがっかりする羽目になるでしょう。WXGA液晶などネットブックとは一線を画した部分はあるのですが、やはり基本性能はネットブックそのものであるということを認識しておく必要があります。
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私はVIA MM3500(GA-7CN896MH)というCN896+C7-D 1.5GHz搭載のマザーを使って(保有して)いるのですが、Vistaでは外付けGA(Radeon4670)を付けても、メモリを2GBにしても、HDDをRaptorにしても動作がワンテンポ重く、C7-Dの非力さを思い知りました。
i486SX 33MHzに換装したPC-9821Ap3でWindows95を動かしている感じでした。
ただ、単純な速度だけならAtom採用ネットブックの方がどうしても速いという辺りが悲しいですね…。