David Foster & Friends Japan Tour 2010

 今回の来日公演は東京国際フォーラムの2日間だけということで、しかも前回から16年も経過していることも考えると、何とか観に行かないと後悔しそうだったので、強引に日程を調整して20日の公演を観てきました。出演者は次の通り。

・デイヴィッド・フォスター
・カナディアン・テナーズ
・ナタリー・コール
・ルーベン・スタッダード
・松田聖子(特別ゲスト)
・ピーター・セテラ
・シャリース

 ナタリー・コールやピーター・セテラは実績十分のベテランですが、残りのメンバーは松田聖子を除き現在売り出し中の若手です。ただ、いずれも実力はさすがでした。

 前日の19日には、松田聖子ではなくMISIAがゲスト出演していて、個人的にはこちらを観たかったです。正直言って、松田聖子は好きではないので...。

 ピーター・セテラがデイヴィッド・フォスターと一切関わりないシカゴの大ヒット曲「If You Leave Me Now」(邦題:愛ある別れ)を披露したのは意外でしたが、日本向けということを考えると映画「竹取物語」の主題歌として使われた「Stay With Me」の方がもっと面白かったかもしれません。ピーター・セテラは出演者の中で声のコンディションも最も悪く、本人も少し苦しそうな仕草を見せていたのも少々気になりました。歌った曲は有名なものばかりでしたので、観客は盛り上がりましたが...。

 ナタリー・コールの亡き父とのデュエット曲として話題になった「Unforgettable」が聴けたのも大いに満足でしたが、やはり最大の見所はシャリースでした。シャリースが披露した曲は次の通りです。()内は原曲を歌っていた歌手の名前となっています。

・The Power Of Love (セリーヌ・ディオン)
・To Love You More (セリーヌ・ディオン)
・All By Myself (エリック・カルメン)
・I Have Nothing ~ I Will Always Love You (ホイットニー・ヒューストン)

※実際には「I Will Always Love You」はホイットニー・ヒューストンがオリジナルではありませんが、彼女の歌唱で世界的ヒットとなったので、こう記しておきます。

 セリーヌ・ディオンとホイットニー・ヒューストンといえば、ポピュラー・ミュージック界において近年では最高峰の歌唱力を持つと思われる歌手ですが、シャリースの歌唱はオリジナルと比べても全く劣っていません。シャリースのオリジナル曲が無かったのは少々残念でしたが、それでもこの歌声を聞けただけで高い入場料も全く惜しくないと思ったほどです。

 公演の最後は出演者全員で「Earth Song」(マイケル・ジャクソン)を歌って終了。アンコールは用意されていませんでした。

 終わり方は少々呆気なさを感じましたが、途中のMCで客席と絡んでみたりと、随所に楽しませる工夫をしていたのもさすがで、2時間以上の演奏時間もあっという間に感じられました。出来れば19日分をどこかで放送してくれるか、DVDで発売してくれると嬉しいのですが、さすがに難しいでしょうかね...。

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このページは、JIVEが2010年10月21日 23:35に書いたブログ記事です。

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