珍品展示: 2008年2月アーカイブ

 現在は倉庫の奥に眠っているので、写真は掘り出したときに掲載する予定ですが…。

 EPSONがかつて発売していたNEC PC-9800シリーズ互換機で最後のモデルとなった製品です。標準スペックでは

 ・CPU Pentium 120MHz
 ・RAM 8MB(最大192MB)
 ・HDD 540MB Windows3.1 プリインストール
 ・PCSKB5搭載(S3 Vision 964+Canopus製ドライバ)

という具合です。もっとも、最後のモデルとはいってもPentium 90MHz搭載のPC-586RA以降に発売されたPentium搭載デスクトップPCは、CPUのクロック周波数以外は特に違いはなかったように思いますが…。

 この製品はかなり以前(2000年頃)に購入して、コレクションとして持っているだけでしたので殆ど使った感覚というのはありません。購入価格は300円だったのですが、動作に特に問題もなく、Windows3.1も残っていましたので、購入直後にFDでバックアップディスクを作った記憶はあります。

 Windows3.1の時代はNECのPC-9800シリーズは、特にPC-9821Xa10発売より前のモデルではウィンドウアクセラレータのドライバに難があり、SVGA解像度が選択できなかったり、16bitカラーが選択できない等の機能的な制限があり、また描画性能もお世辞にも良いものとは言えませんでした。

#一部機種に採用されたS3 Vision864のように、Windows95になって別物の
#ように速度が改善された場合もありましたが…。

 その点では、当時ドライバの開発力に定評があったCanopusにドライバを外注し、かつ高性能製品であったVision964を採用したEPSON PCシリーズは、純正状態の性能でかなり優位に立っていたことは事実ではないかと思います。もっとも、拡張スロットはCバスとEPSONローカルバスに限られていたため、汎用のPCIスロットを採用したNEC製品に及ぶべくもなかったわけですが…。