珍品展示: 2009年5月アーカイブ

 

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 久々の珍品展示となります。今回取り上げるのはBUFFALOから発売されていたPCMCIA対応ワイヤレスLANカード、WLI-PCMです。

 これはこの製品が珍しいというよりは、この製品の対応規格そのものがレアではないかと思うので取り上げたものです。

 写真をよく見れば判るかと思うのですが、これはIEEE802.11規格用の製品なのです。IEEE802.11の後ろにa/b/g/nなどの文字は入りません。詳細はWikipedia辺りでご覧いただけるかと思うのですが、最大通信速度は僅か2Mbpsでした。もっとも、当時はインターネットへの接続にISDNを使っていましたので、2Mbpsでも全く不足はなかったのですが...。

 元々この製品を使い始めたきっかけというのは、BUFFALO製のアクセスポイントWLA-T1-L11の抜け殻(PCカード欠品)を入手したことでした。実はこの製品はIEEE802.11b(11Mbps)対応品なのですが、これはPCカードスロットにWLI-PCM-L11を装着した場合であって、WLI-PCMを装着すると2Mbps対応品のWLA-T1として動作するのです。

 当時WLI-PCM-L11は非常に高価で、とても金がない私に買える代物ではありませんでした。そこで秋葉原で捨て値となっていたWLI-PCMを計3枚買ってきて、WLA-T1-L11の抜け殻とクライアントPC用とにそれぞれ割り振ったわけです。

 暫く後にWLI-PCM-L11が安く売られるようになった辺りで、WLA-T1-L11にWLI-PCM-L11を装着できたためにWLI-PCMは不要になるかと思われたのですが、この製品は後にドライバがバージョンアップされ、WLA-T1-L11との通信チャンネルを14chに固定することで他のIEEE802.11b製品と混在が可能になり、その後も長期にわたって使われました。

 残念ながらアクセスポイントをIEEE802.11b/g対応品にした時点でWLI-PCMは使えなくなり、またインターネットへの接続方法もそれまでにBフレッツに移行していましたので、その時点で現役を完全に退き、現在に至っています。

 私の場合はどういう訳か爆発的に普及する少し前の製品を良く買ってしまうんですよね。そもそもPCを使い始めたのがWindows 95発売の数ヶ月前ですからね...。ただ、おかげで取っかかりが周囲より少し早い分、理解するための時間がとれている辺りは幸運というべきなのかもしれませんね。