音楽: 2011年9月アーカイブ
5月開催の予定だったものが、震災の影響などで延期されようやく開催された公演です。2008年のラストツアーを見逃してしまった私としてはなんとしても見ておきたいと思っていたTOTOのライブだけに仕事のスケジュールも強引にこじ開けて行ってきました。
今回のメンバーは、オリジナルメンバーである
・デイヴィッド・ペイチ
・スティーブ・ルカサー
・スティーブ・ポーカロ
に加えて、アルバム2枚でリード・ボーカルを務め、歴代ボーカリストの中でも最も人気の高いジョセフ・ウイリアムス、伝説の名ドラマー、ジェフ・ポーカロの死後見事にその穴を埋めてきたサイモン・フィリップス、そして数々のレコーディングやツアーで活躍し、昨年のデイヴィッド・フォスター&フレンズの来日公演でもベースを演奏していたネイザン・イーストという布陣で、現状ではほぼ理想のラインナップというべきメンバーです。
1曲目に彼らのデビューアルバムでもオープニングを飾っていたインストゥルメンタル曲「Child's Anthem」を演奏してくれたのは、最高の選曲でしょう。この曲で彼らの演奏技術は全く衰えていないことを見せつけると、その後も華麗なテクニックを見せつける演奏の連続でした。
選曲はTOTO IV収録の代表的ヒット曲「Rosanna」「Africa」はさすがに入りましたが、それ以外はあまりヒットシングルにこだわらないものでした。スティーブ・ポーカロの作品である、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」をジョセフ・ウイリアムスの歌声で聞くのもなかなか新鮮で良かったですね。
個人的に大好きな「The Seventh One」から3曲「Pamera」「Stop Loving You」「Home Of The Brave」という、まさに私の好みにぴったりとはまった曲が演奏されたのですが、ボビー・キンボールの持ち歌は何とか歌いきっていたジョセフ・ウイリアムスが、自分の持ち歌では高音がかなり厳しそうでした。「Pamera」は無理矢理シャウトして何とか乗り切ったものの、「Home Of The Brave」はキーを落として歌っている状態でしたからね。
残念ながらジョセフ・ウイリアムスの歌声は全盛期には及ばなかったものの、それ以外の点では文句なしの出来でした。メンバー紹介中のおそらく即興と思われる演奏でも、ジョセフ・ウイリアムスの紹介時に映画「ジョーズ」のテーマ曲(ジョセフの父ジョン・ウイリアムスが作曲)の旋律に差し替わっていたりと、ちょっとした小ネタでも楽しませる工夫をしていました。
時間と予算があれば最終公演となる明後日のパシフィコ横浜にも見に行きたいところなのですが、さすがに難しそうです...。
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