音楽: 2010年1月アーカイブ

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 折角の機会なので、朝から銀座に出向いて整理券を確保。その後秋葉原を散策して14:45頃には銀座に戻り、アップル・ストアでiPod Classicを視聴してから会場の山野楽器銀座本店に行きました。

 整理券は10:30からB1Fカウンターで~と案内されていたのですが、10時過ぎに店の前にたどり着いたときには既に先着順で整理券を配布していました。定員100名で私の整理券番号が81番でしたので、意外ときわどいタイミングだったのかもしれません。

 公開インタビューでインタビューアーを務めたのは、シカゴの関連ではすっかりお馴染みの音楽評論家伊藤秀世氏。登場時にはロバート・ラム本人にも負けないくらいの大歓声で迎えられていました。

 インタビューでは色々興味深い内容は聞かれましたが、ファンでないとあまり有益な情報ではないと思いますのでここでは省略。「Chicago Navi」さんの掲示板に詳細は書かせて貰いました。

 写真はインタビュー終了後に行われたサイン会でサインをいただいてきた、彼のソロアルバム「THE BOSSA PROJECT」のジャケットです。

Chicago Navi」さんの情報ですが...。

 シカゴのオリジナルメンバーであり、実質的な中心人物であるロバート・ラムが、シカゴの来日公演に際して事前に単独で来日し、サイン会と公開インタビューを実施するそうです。詳細はワーナーミュージックの方に掲載されています。

 かつての人気絶頂期であればとても無理であろう企画ですが、現在のシカゴは地味ながら熱心なファンが支持し続けているという状況ですので、この類のイベントを行うのに適した状況なのかもしれません。

 ロバート・ラムをわかりやすく紹介するのはこの曲でしょうかね。

 

 

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 昨年放送された「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP」がなかなか面白かったので、先日放送された第2弾も視てみました。リアルタイムでもPCの内蔵チューナーで視ていたのですが、他の作業をしながらだったのであまり集中して視聴していなかったということもあり、録画してあったものを改めて視てみました。

 NHKのブログには好意的なアニメ・アニソンファンのコメントが並んでいたのですが、個人的にはどうも方向性に違和感を感じてしまいます。MUSIC JAPANの番組サイト内にある「石原Pの一言!」(10.01.10分)には「あまりアニソンに興味のない方でも、ご覧いただければその魅力にひきこまれること受けあいです。」と書かれていたので期待していたのですが、私個人の感想としては前回の方が好印象でした。

 もともとアニメファンではない私のような音楽ファンにとっては、アニメの存在に関係なく聴けるような構成を期待するものではないかと思うのです。前回も事前に知っている楽曲は水樹奈々だけであり、他は使われているアニメも含めて全く予備知識のない状態で視ていて、結果としてHIMEKAの歌唱力やSCANDALの演奏(ベースやドラムというボトムが案外しっかりしている)辺りは面白いな、という感想を持ったのです。

 それに対して今回はその分野ではより有名な顔ぶれが揃ったらしいのですが、楽曲の世界観がまず「アニメありき」であったものが多かったように思います。May'n/中島 愛による「ライオン」は神曲とまで紹介されていたのですが、ヴォーカリスト2人のポテンシャルの高さこそ感じられたものの、楽曲そのものがそこまで素晴らしいとは感じませんでした。ある程度予備知識があれば違った受け止め方ができるのかもしれませんが、それではこの企画の価値が色あせてしまうでしょう。アニメを知らない人間にアニソンの良さを伝えることにはならないのですから。

 またファンの方には申し訳ないのですが、堀江由衣はいわゆる「声優ソング」の典型例のようなもので、個人的に全く受け付けられませんでしたし、JAM Projectは新世紀というよりは前世紀的アニソンではないかと思うのです。この両者のようなサウンドはいわゆるアニメ・アニソンファンのためのものであり、幾ら番組で取り上げても世間に幅広く受け入れられるものではないと思います。私も以前はアニソンや声優ソングはこの類ばかりだと思っていて、全く興味がわきませんでした。

 今回の反響次第で恐らく第3弾以降も企画されるのではないかと思うのですが、コアなファンが喜ぶ=一般受けからはかけ離れるというジレンマをどう処理するのか、それがこの企画の難しさではないかと思いますね。

 新年の挨拶は控えさせていただいておりますので、年末恒例の紅白歌合戦を久々に通して視た感想でも書いて、新年のエントリーとさせていただきます。

 まず全体的な印象としては「過渡期」でしょうか。ここ数年ジャニーズ事務所勢はSMAPとTOKIOの2者だけが出場してきたわけですが、今年はそれに加えてオリコン年間シングルチャートのトップ5に4曲を送り込んだ嵐(+おまけのNYC BOYS)が出場。メンバーで演奏までをまかなえるTOKIOは別にして、このジャニーズの主役は完全にSMAPから嵐になっていました。SMAPはかつての圧倒的な存在感を失っていましたし。

 そしていつもヒットチャートを主導して売れっ子を送り込んでいたavex勢が今年は全く存在感を失っていました。浜崎あゆみにかつてのオーラはなく、GIRL NEXT DOORは明らかに力不足。大塚愛に至っては明らかに雰囲気が浮いていましたし、辛うじて倖田來未が存在感を保っていたくらいでしょうか。いずれも私の趣味ではありませんけどね。

 さらにベテラン演歌歌手達もパフォーマンスに明暗が現れていました。不祥事続きで2年間ブランクがあった細川たかしはさすがだったと思うのですが、森進一や五木ひろしはもう十分でしょう。女性歌手でも中村美律子の声の衰えにも驚きました。天童よしみの実力の高さは目立ちましたし、坂本冬美も悪くなかったと思うのですが、「また君に恋してる」はビリー・バンバン自身の方が良いような気も...。

 もっとも全体を見回すと例年話題優先で実力的に明らかに無理がある歌手(去年なら中川翔子辺り)を混ぜていたのですが、今年はその役が歌唱力の高い水樹奈々になっていたため、ひんしゅくを買うほど下手な歌手というのはあまりいなかったことは評価して良いのではないかと思います。

 特別枠での出場となったスーザン・ボイルと矢沢永吉ですが、個人的な感想はスーザン・ボイルの圧勝です。矢沢永吉に出て欲しかった制作側の意図はわかるのですが、それでもあそこまで特別扱いにしなければいけない存在だとは、どうしても思えません。スーザン・ボイルの方は、歌を聴かせれば素直に納得出来るという実力はきっちりと見せてくれたと思います。

 個別に見てみると、

・期待通りかそれ以上:いきものがかり、ジェロ、水樹奈々、FUNKY MONKEY BABYS、天童よしみ、坂本冬美、細川たかし、ゆず、平原綾香、スーザン・ボイル、絢香
・予想以上にがっかり:flumpool、中村美律子、大塚愛、Perfume(そもそも歌っているのかろくに判らない)、東方神起、コブクロ(小淵の声が出ていなかったのでハーモニーが崩れてしまった)、SMAP(特に木村拓哉が足を引っ張り続けた)、氷川きよし(あのセンスでヒットするのが理解出来ない)

という評価でしょうか。今回の音響では、声量があまりないタイプの歌手にはかなり厳しい環境だったとは思いますので、セッティング次第ではもう少し違った印象になったのでしょうけど。

 次回は惰性だけで出ている歌手を減らして、今ひとつ売れていなくても実力の高い人を少しでも選ぶような人選が出来れば、音楽番組としての魅力も生まれてくるのではないかと思います。特に最近のNHKはアニソンSP(担当プロデューサーは前回の紅白で総合プロデューサーを務めていました)のようなある意味斬新な企画が出来る程度の自由度はありますので、この辺りにその自由度を活かしてくれれば面白くなりそうに思います。

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