音楽: 2008年4月アーカイブ

 シカゴが第21作目「Twenty 1」の次にリリースを予定して、発売寸前という状態まで完成していた幻の第22作目のアルバム、「Stone of Sisyphus」が、実に15年ぶりに日の目を見ることが明らかになりました。詳細情報は「Chicago Navi」さんのフォーラムにいくつか上がっていますが、既にタワーレコードやHMVなどの通販サイトに価格情報も含めて日本盤の情報も掲載されていますので、発売が決まったというのはまず間違いないでしょう。

 上記フォーラムに掲載された情報によると、過去に流出していた音源(海外の某ファンサイトで低音質盤ではあったもののmp3形式で全曲ダウンロードが可能でした)に付随していた曲順とは変わっているようですが、何はともあれきちんとした形でリリースされるのであれば実に喜ばしいことです。

 ちなみに、日本はこの作品について他の国よりは幾分恵まれた状況で、日本独自編集のベスト盤2作品に全12曲中5曲が収録済みです。当然それらは既に入手済みですが、低音質のmp3以外には全く聴いたことがない曲もありますので、7月(米国盤はもう少し早そうです)に予定されている発売が今から楽しみです。

 Huey Lewis & The Newsについては、私自身がそれほど彼らの楽曲を聞き込んでいるわけでもありませんので、詳細なコメントは差し控えたいと思います。ただ、楽曲としては必ずしも好みでは無い曲もありましたが、それでも1時間30分をあっという間に感じてしまうぐらいに楽しめたと思います。個人的にはThe Newsの面々のアカペラコーラスによる「So Much In Love」(2日目のみ)がかなり上手くて驚きました。

 一方のChicagoですが、持ち時間は同じく1時間30分だったはずなのですが、どう考えても10分ほど多かったような気がします。観客にとっては喜ばしいわけですが…。まずはセットリストのおさらいから。()内は原曲の収録アルバムです。

1.Medley:Introduction~Questions 67/68(Japanese Version)  (いずれもC.T.A、つまり1作目)
2.Ballet For A Girl in Buchannon  (Chicago、つまり2作目)
3.イマナンジデス?(Does Anybody Really Know What Time It Is?)/ Vo:H.Lewis  (C.T.A)
4.I'm A Man / with Huey Lewis & The News  (C.T.A)
5.Feel  (Chicago XXX)
6.If You Leave Me Now  (Chicago X)
7.Medley:Call On Me~Alive Again  (Chicago VII~Hot Street、つまり12作目)
8.Medley:I Don't Wanna Live Without Your Love~Look Away~You're Not Alone(feat.Bill Champlin)  (いずれもChicago19)
9.Medley:Love Me Tomorrow~No Tell Lover(feat.Lee Loughnane) (Chicago16~Hot Street)
10.Medley:Hard Habit To Break~You're The Inspiration(Chicago 17 set)  (いずれもChicago17)
11.Beginnings  (C.T.A)
12.Drum Solo(feat.Tris Imboden)
13.Just You 'n' Me  (Chicago VI)
14.Saturday In The Park  (Chicago V)
15.Feelin' Stronger Everyday  (Chicago VI)
16.Hard To Say I'm Sorry~Get Away  (Chicago16)
-encore-
17.(19日)Free  (Chicago III) / (20日)Battle Without Honor Or Humanity (feat.Tomoyasu Hotei)
18.25 Or 6 To 4   (Chicago) / (20日)with T.Hotei

こうして改めて見てみると、ライブ向けの定番はやはり70年代前半までに発表された曲がかなり多いことが判ります。全米TOP40曲だけを演奏したとしても、とても1回のライブの時間枠では演奏しきれない数がある以上やむを得ないのでしょうけど、たまに大幅に入れ替えたセットリストを見てみたいという気もします。とはいえ、今回は最新アルバムからの第1弾シングル「Feel」を聴けただけでも大満足です。欲を言えば第2弾だった「Love Will Come Back」やアメリカツアーで演奏されたこともある「90 Degrees And Freezing」なども聴きたかったところではありますが…。

さて、問題のパフォーマンスについてですが、前回(2003年)には衰えたかと心配した部分もあったのですが、今回はずっと引き締まった良い演奏だったと思います。Waltが来日しなかったという残念な要素はありましたが、Leeのトランペットは今まで聴いた中でも最もパワーを感じましたし、前回はアクションが少なかったJimmyも今回は縦横無尽にステージ上を動いていました。Heuy Lewis & The Newsのファンの皆様が見たことのない、「熱い」Chicago像を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

個人的には、20年以上ファンでありながら、「Introduction」で始まったライブを見るのはこれが初めてで、それだけでまず感激。そして長年待ち続けた新曲「Feel」が始まったときには少し涙腺がゆるみかけました。

20日は予告通り布袋寅泰氏がアンコールで登場。「Battle Without Honor Or Humanity」で共演しましたが、この1回の演奏しかしないであろうにも関わらず、きっちりと仕上げてきたChicagoのプロ根性に感心しましたし、布袋氏の演奏もいつになく「熱さ」を感じさせるものでした。ラストの「25 Or 6 To 4」でも引き続き熱い演奏で会場を楽しませてくれましたし、何より布袋氏自身の興奮が伝わってくるようで、見ている方も嬉しくなるシーンでした。

結論としては、40年にわたるキャリアを誇るバンドに相応しい貫禄と、キャリアよりは遙かに若々しさを感じるステージを観ることが出来たと思います。PAの質も過去の同会場でのものよりは良かったように思いますし、これといった不満もなく満足出来た2日間だったと思います。ちなみにこのジョイントツアーは、明日22日のパシフィコ横浜が最終公演となっていますので、アメリカンロックを堪能したい方は是非。

 昨日に引き続き行ってきました。今日も体調が思わしくなく、ドリンク剤でドーピングして何とか行って来たという感じですが…。

 今日のエントリーで感想などをまとめようと思っていたのですが、明日に延期します。今日はセットリストのみで。

 体調が悪くなってきたので、終了後は早々に帰宅しました。感想などは明日の2日目終了後に改めて書こうかと思っていますので、今日はセットリストなどのデータのみで。

 買い物ネタが続きすぎているので、ちょっと小休止ということで。

 来週からシカゴとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの来日公演が始まりますが、その中の東京公演2日目(4月20日)に、布袋寅泰氏が参加するという情報が、ウドー音楽事務所のニュースに掲載されていました。

 シカゴと布袋寅泰といわれても接点が見つからなかったのですが、その経緯について当の布袋寅泰氏公式ブログに記載がありました。詳細はこちら

 まず驚いたのが、ロバート・ラムが布袋氏のアルバムを聴いて気に入ったという話です。改めて彼の音楽性の幅広さを実感させられます。確かにアルバム「ELECTRIC SAMURAI」は世界発売作品となっていますが、敢えてそれを聴いてみようと思うかは別問題ですからね。

 そしてその中の1曲「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」がシカゴのツアーで、客入れBGMとして使われているというのですから、その気に入り方も本物なのでしょう。

 逆に布袋氏の方も、ロバート・ラムのソロ作品「Subtlety & Passion」(※日本未発表盤)を気に入っていて、自分のライブツアー中にiPodに入れて移動中に愛聴していたということにまたもう一つ驚きました。私自身は彼の作品は「ギタリズムIV」のLPを持っているだけですが、日頃の曲調からして「Subtlety & Passion」のような傾向の作品を好んで聴くようなタイプには思えませんでしたので。

 いずれにしてもお互いの作品をリスペクトしあっているアーティスト同士の共演ということであれば、ファンとしても楽しみに聴きたいと思います。

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 先日仕事に向かう電車の中で見かけた吊り広告です。今回はジョイントツアーということもあるのでしょうが、以前よりもプロモーションに力が入っているようで、その意味では喜ばしいのです。

 ただ、この広告にキャッチフレーズに注目して欲しいのです。「あの時、あなたは何に夢中でしたか…」となっていますよね。そして書かれている楽曲は、シカゴの方は「サタデイ・イン・ザ・パーク」「長い夜」「素直になれなくて」の3曲です。この3曲の発表年はそれぞれ1972年、1970年、1982年ですから、前2曲の時代にはそもそも私はこの世に存在していませんでした(苦笑)。さすがに1982年には生まれていますが、まだ小学校にも行っていない時代ですから、思い出らしいものもそれほどありませんよね。

 私がリアルタイムで聴くようになったのは1985年前後(「17」リリース後)であり、さらに自分の金でアルバムを買うようになったのは「TWENTY 1(21)」からですので、何かとシンクロして記憶に残っているのはこの辺りからでしょうか。この時代からLPを後追いで揃えていき、古い方も大体カバーできたわけです。

 もっとも、書かれている曲の中で一番新しいのがヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラブ」で、これでも1985年作品ですから、これらのヒット曲の名前だけを並べられるとどうしても懐メロバンド同士のツアーに見えてしまいますよね…。

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