音楽: 2009年6月アーカイブ

 今日は朝起きて、ブラウザを起動した途端に表示されていたニュースがこれでした。厳密には、最初は未確認情報という扱いで、暫く時間が経った後に確定情報となっていました。

 私も25年以上洋楽を聴き続けているわけですが、実はその割にこの世界最高のヒットメイカーの作品を持っていません。一応アナログカセットテープでは「BAD」辺りは持っていますが、LPやCDを1枚も持っていないのです。

 今丁度iTunesが起動していたので、インポート済みの楽曲リストを見てみると、彼の単独名義作品としてはたった1曲だけ「Human Nature」が入っていました。これは先日購入したばかりの「Jeff Porcaro Session Works」に収録されていたためです。

 この曲が収録されているアルバム「Thriller」は音楽アルバムとして世界最高枚数を売り上げた作品で、Edward Van HalenやTOTOの面々が活躍していることは以前から知っていたのですが、Quincy Jonesと共にプロデュースを担当したのがTOTOの解散前にメンバーとして名を連ね、Steely Danのアルバムや多くの有名ミュージシャンのツアーメンバーとしても活躍したGreg Philinganesというのは、今回調べて初めて知りました。確かにこの時期の作品の演奏は、単なるアイドル的な歌手の作品とは一線を画した堅実なものです。

 当然数多くの名曲を残したことで知られるわけですが、やはりどれか一曲といえば、印象の強さで「We Are The World」でしょうか。Lionel Richieとの共作ではありますが、彼がこのような曲をきちんと作ってきたことに当時は驚かされた覚えがあります。もっとも、今朝からの報道を見ているとこの曲を「チャリティソングの先駆け」とコメントしているマスコミが多かったのですが、実際のところはイギリスでBob Geldofの提唱により実現した「Band Aid」が先にあり、アメリカでも同様のプロジェクトをという動機で実現したのが「USA for Africa」だったというのは誤解して欲しくないところです。

 いずれにしても、あまりにも「売れ」すぎてしまったために見逃されがちですが、ソングライターとして、またパフォーマーとして超一流の才能であったことは間違いありません。まだ50歳であったわけで、早すぎる死が惜しまれます。

 昨年4月にヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとのジョイントツアーという形で来日公演を行ったシカゴですが、今回は単独公演での来日となります。キョードー東京もプロモーションにある程度力を入れているようで、今回はこちらの特設Webが用意されています。

 前回の公演では東京公演1日目の方だけキョードー東京の先行販売でチケットを入手、2日目は後日一般販売で入手したのですが、先行販売分のチケットは無難な場所ではあるものの特等席レベルではなく、一般販売は当たり外れのギャップがきわめて大きいという傾向がありますので、今回はどうやってチケットを取るか思案中です。

 それはともかく、今回の特設Webサイトでは「あなたが聴きたい! シカゴの名曲人気投票」というコーナーが用意される模様(現時点では稼働していません)で、ひょっとするとセットリストもこの投票の結果をある程度考慮してくれるのではないかという期待が持てます。どうしても毎回セットリストの多くは決まった曲になってしまいます(有名なヒット曲であっても時間の制約などでかなりあっさりとカット)ので、定番曲も悪くはないのですがたまにはがらっと変わったセットリストで聴いてみたいですからね。

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