スポーツ関連: 2011年11月アーカイブ
あまりに積極的な補強を行ったことで、レギュラーシーズンでは独走でリーグ1位を決めてしまった福岡ソフトバンクホークスですが、日本シリーズでは第7戦までもつれるという接戦となりました。
もっとも、積極的な補強ばかりが注目されがちではあるのですが、第7戦のスターティングメンバーの中では、今季のFA補強選手である内川、2007年加入の多村以外は生え抜き選手なんですよね。途中出場の選手を含めても、外国人を除けば今季西武から獲得した細川以外は生え抜きですし。補強の効果が現れやすい箇所に、資金を惜しまず良い選手を獲得してくるというのが正確なところでしょう。
一見簡単そうですが、編成スタッフの選手の力量を見極める能力と、フロントからの資金の裏付けがなければなかなか出来ないことであり、「口は出さないが金は出す」という孫オーナーの姿勢がこの結果につながったともいえるでしょう。どこかの大新聞社とは全く違いますね。
今年の日本シリーズでTV中継の解説に多く呼ばれていた野村克也氏がコメントした通り、日本シリーズとはいえ一試合に勝っただけでオーナーがベンチまで直接出向いて、選手一人ずつと握手を交わしたり抱き合ったりして喜んでいる姿というのは、過去の日本プロ野球では見られなかったものです。「たかが選手」などと発言するようなオーナーがいたような球団とは違って、選手のモチベーションも上がるでしょう。
現状のパ・リーグでソフトバンクホークスに匹敵する選手層・資金力を備えた球団はないでしょう。向こう数年は王者ホークスに他の5球団が挑戦するという図式が続くのではないでしょうか。
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