スポーツ関連: 2010年6月アーカイブ

 現在試合が行われているFIFAワールドカップ ドイツ-イングランドの試合で、2-1で迎えた前半37分にイングランドのMFランパードがゴールほぼ正面からGKの頭越しにシュートを放ち、ボールはクロスバーを叩いてゴールの中でバウンドします。

 このときにバウンドした位置は明らかにボール2つ分ほどラインの奥、つまり完全に得点として認められる場所だったのですが、副審が位置をきちんと見ていなかったらしく、バックスピンでライン上まで浮いてきたところをGKノイアーがキャッチして前方にフィード。結果としてプレーはそのまま続行され得点が認められないままでした。

 当然観客も副審に向かって大ブーイングを浴びせますが、いかなるあり得ない判定も一度下されてしまった以上覆ることはありません。

 ただ、ここで面白かったのがFIFA公式サイトの実況です。この辺りの様子は次のように記載れているのです。

「LAMPARD(ENG) thought he restored parity there after lobbing the goalkeeper and the watching the ball come down off the underside of the bar. However the assistant referee adjudges that the Chelsea midfielder's effort did not the cross line.」

 さすがにはっきりと誤審とまでは書いていません(日本の速報はほとんど誤審と書いています)が、事実がどちらであったかは匂わせるように書いています。さすがにあれほどレベルの低い誤審では、公式サイトの実況とはいえ黙っていられなかったのでしょうね。

 まだ試合は続いていますが、これでこのままイングランドが負けたとすると、後でかなりの問題になるかもしれませんね。

 岡田監督のサッカーを全く支持していない私としては複雑な心境ではあるのですが、サッカーワールドカップ南アフリカ大会において、日本代表が予選グループリーグを2勝1敗の勝ち点6、グループ2位で通過しました。予選リーグで勝ち点1すら難しいのではないかと予想していただけに、良い意味で予想は裏切られたことになります。

 世間がこれまでのバッシングから手のひらを返したように岡田監督と代表チームを絶賛し始めているのはどうかと思いますが、結果を残したという点については素直に評価したいと思います。

 ただ、急に日本が強くなったのかと言えばそんなことはありません。グループリーグ中、0-1の敗戦となった対オランダ戦では攻撃をほぼ捨てて専守防衛戦術を採りながら1点を奪われて負けていますし、1-0で勝ったカメルーンは相手チームの状態が良くありませんでした。組織として全く機能していませんでしたからね。

 そして、世界中を驚かせたデンマーク戦の3-1という結果ですが、数字だけを見れば快勝であるものの、録画しておいた試合の内容を改めて観てみると、相手に助けられた面が大きい試合だったと思います。

 何と言ってもデンマークはエースのFWトマソンが決定機を何度も外し続けてくれました。ゴール前でフリーの状況で打ったシュートは多くあるものの、PKのこぼれ球を押し込んだ以外のシュートは全て外していましたからね。

 それに、日本がFKで点を奪えたことにより、引き分けでは敗退となってしまうデンマークが柄にもなく前掛かりで攻めてきたことで、結果的に日本のカウンター攻撃がきわめて効果的に働いたというのも大きな要素です。

 ただ、強いて日本のポジティブな面を挙げてみると、結果を出さなくてもレギュラーを動かさなかった岡田監督が、きわめて現実的な人選をするようになったということです。特にスタメンからMF中村俊輔、DF内田、FW岡崎という辺りを外してMF松井やMF阿部を使うようになったことは素直に評価します。特に中村俊輔を起用していれば、日本の攻撃力は数段落ちていたでしょう。

 それでも、オシム監督時代に感じた大きな可能性を、現在の日本代表から感じるとは残念ながらありません。結果は結果として評価はしますが、岡田監督のチームを私が期待を込めて応援するということは今のところなさそうです。

このアーカイブについて

このページには、2010年6月以降に書かれたブログ記事のうちスポーツ関連カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはスポーツ関連: 2010年5月です。

次のアーカイブはスポーツ関連: 2010年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.27-ja