スポーツ関連: 2010年2月アーカイブ

 サッカー東アジア選手権の惨敗を受けて、世論は岡田監督の更迭を求める流れになっていましたが、JFAの犬飼会長が監督続投を早々に明言して、事態の収拾を図りました。

 個人的には犬飼会長の判断には賛成です。但し、決して前向きな理由ではありません。ワールドカップ本番まであと僅かというこの時期に、いきなり監督として引っ張り出されていきなり結果を出せる人などまずいないでしょう。それでもその人物が敗戦の責任を負わされることになるのは間違いないからです。ここまで来てしまったからには、敗戦の責任は岡田監督と選手自身だけが負うべきです。

 敗戦の責任と今書きましたが、私はワールドカップ本番で日本代表が活躍することはあり得ないと思っています。試合内容で酷評され続けた、ジーコ監督時代の代表と比べても、現代表は明らかに実力で劣っています。先日の韓国戦の時にサポーターが掲げていたゲートフラッグの文句に「ベスト4とは、予選リーグ4位のことですか?」とありましたが、冷静に考えれば日本代表の実力は現時点でその程度なのです。決勝トーナメント進出自体が単なる高望みです。

 ここでオシム前監督の名言を一つ。

 「失望というのは、より多くのものを望み過ぎたからするものだ」

 まさにその通りで、岡田監督である以上私は最初から失望すらしていません。オシム氏の後任が決まった瞬間から、私は日本代表に対して結果は全く望まなくなりましたからね。まあ、恐らくJFAの幹部も岡田監督で勝てると真剣に考えていたわけではないと思うんですけど...。

 サッカー東アジア選手権が全日程を終了しました。3連勝で完全優勝を果たした女子「なでしこジャパン」とは対照的に、男子「岡田ジャパン」は1勝1敗1分の3位という結果でした。

 実際に全ての試合を見ていたわけではありませんが、なでしこジャパンはスコアだけではなく内容的にも勝利に値するだけのサッカーができていました。組織として機能しているのできちんと試合の展開を握っていましたし、その中でFKなどの個人技が有効に効いています。

 一方の岡田ジャパンは、オシム前監督が倒れてから約2年間、少なくとも劣化した部分はあっても進化は全く見られません。個々の選手の個人名を挙げて劣化している部分を指摘しても良いのですが、あまりに数が多くなりすぎるので止めておきましょう。

 一つだけいえるのは、岡田監督以前の代表と比べると人選・戦術・チーム強化の全てが間違っているということです。岡田監督にも言い分はあるのかもしれませんが、結果を出せていない以上何を言っても説得力はありませんからね。

 オシム前監督時代にも勝ちきれない試合は確かにありました。ただ、それでも試合内容を見ている限り相手に圧倒された試合というのはそう無かったはずです。それが今の代表ではベストメンバーではない韓国に完全に圧倒されています。明らかに格下でなければならない力関係の中国と比べても、内容で上回ったとは言い難いですし。

 日本にも海外組がいなかったという要素は確かにありますが、中村俊輔が日本代表に戻ってくるよりも朴智星が韓国代表に戻ってくる方が戦力アップになりそうな気もしますしね。あと1ヶ月でワールドカップ本番となってしまいますが、これまでの私の予想では予選ラウンドで勝ち点3を取れるか否かだったのですが、今のままでは絶不調のカメルーン相手に引き分けられれば上出来というあたりまで下方修正しておきます。

 晩ご飯を食べ終わり、居間のPCでブラウザを起動したところ、表示されたYahoo!のトップページに載っていたニュースがこれでした。

 今のところ細かい情報は憶測レベルの話でしかないので何とも言えないのですが、宿舎となっているホテルの上階から転落して、発見されたときには既に死亡していたということだけは事実として伝わってきています。

 現在プロ野球は全チーム春季キャンプ中なのですが、バファローズのキャンプでは今日は休養日となっていて、ほとんどの選手はホテルに滞在していたとのことです。バファローズ公式サイトを見ても、2日前の情報でティーバッティングに励む小瀬選手の姿が掲載されたばかりでした。キャンプ中の選手のこのような形での訃報は長いプロ野球の歴史を振り返っても前代未聞です。一体何があったのか...。

 私自身はマリーンズファンではありますが、小瀬選手については1年目から注目していました。まだパワーはそれほど感じられなかったものの、ミートが上手い俊足の左打者という印象でした。2軍ではイチロー(現シアトルマリナーズ)の後継者といわれていたほどのセンスの持ち主と聞いていましたし、特にマリーンズ戦では良いところで打たれているイメージがあり、数字以上に脅威に感じていたものです。

 詳しい事情が伝わってきていないのでこれ以上のコメントは止めておきますが、私よりも若く、才能にも恵まれた人が若くしてこの世を去ってしまうということが何よりも残念です。

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