スポーツ関連: 2008年11月アーカイブ

 プロ野球日本シリーズ第7戦は、埼玉西武ライオンズが読売ジャイアンツを3-2で下し、通算4勝3敗として日本シリーズを制しました。

 この第7戦は、序盤西武先発の西口が安定感を欠き、1回、2回に1点ずつを失いましたが、3回に登板した石井以降の涌井、星野、グラマンの各投手が何と全員パーフェクトピッチングで9回までを抑えきるという離れ業を演じて見せます。

 一方攻撃陣は細かいミスは見せていたものの、このシリーズでラッキーボーイ的存在となっている平尾が今日も貴重な勝ち越しタイムリーを放ったほか、片岡がパ・リーグ盗塁王の貫禄を見せつける走塁で貢献していたのが印象的です。

 一方の巨人は非常にわかりやすい状況で、3番小笠原、4番ラミレスが活躍すれば勝ち、彼らが抑え込まれると負けるという結果でした。誤算だったのはロッテ時代に日本シリーズで大活躍し、今年の北京オリンピックでも韓国の主力打者として勝負強さを発揮した、イ・スンヨプが大ブレーキとなってしまっていたことでしょうか。1番の鈴木は西武の片岡に負けない活躍をしていただけに、ラッキーボーイ的存在の有無が明暗を分けたように思います。

 シリーズのMVPは第4戦先発で完封勝利を挙げ、第6戦にわずか中2日の間隔で5回2/3を投げ、やはり無失点と完璧な投球を見せた岸が受賞しましたが、これは順当でしょう。どちらも岸が失点すればそのまま巨人に流れが傾いていたであろう状況で、見事なまでに得点を許しませんでした。結果だけではなく投球内容も、緊迫した場面で緩いカーブを投げて三振を奪うなど、プロ入り2年目とは思えないような度胸の良さと制球力が光りました。シーズン中も活躍していた投手ではありますが、これほどの完成度が高い投球は見せていなかったと思いますからね。

 今シーズンの西武は守備や戦術はどちらかといえば荒削りで、試合中に目立つミスも多いチームでしたが、勢いで最後まで首位に座り続けた印象があります。来シーズンにこれほどの強さを発揮できるかといえば難しいような気もしますが、今シーズンに限っていえば1年間を走りきるだけの勢いがあったのは素直に賞賛すべき事ではないでしょうか。

 今日はどうも熱が出ているらしく、体が思うように動かないのでのんびりとTVでスポーツ観戦。本当はやるべき作業はあるんですけどね。

 まず昼間はサッカー、Jリーグ ナビスコカップ決勝 清水エスパルス-大分トリニータ戦でした。中盤を支配する清水と、堅いDFラインで相手を食い止め、少ない手数で逆襲に転じる大分という試合でしたが、大分の先制点はまさにその形からでした。この場面では割合高い位置でボールを奪い、そのまま右サイドを突破し、ゴール前にクロスを1本。クロスボールは相手のマークを引き連れたウェズレイの上を越え、ファーサイドにいた高松の頭にきれいに合い、ヘディングシュートがGKの手の下を抜けていくゴールとなりました。

 先制点を奪われた清水は前掛かりになって攻撃を仕掛けますが、大分のDFラインは攻撃を跳ね返し続け、ロスタイムに入るあたりでカウンターからウェズレイがだめ押しゴールを決め、結果2-0で大分が初優勝を飾りました。

 この試合はとにかく大分の執念が勝ったという印象です。スキルが突出した選手はせいぜいウェズレイ程度でしょうが、とにかくマークを離さない、クリアは明確にサイドラインを割るようになど、単純な決め事を徹底した印象があります。スペクタクルサッカーとはほど遠い内容であったのは事実ですが、それでも大分の選手達の気迫が伝わってくる好ゲームだったと思います。

 夜はプロ野球日本シリーズ 西武-巨人でしたが、今日は素晴らしい投手戦でした。特に西武涌井は8回投げて被安打僅かに1。その被安打もライト前に詰まった当たりが飛んだもので、俊足の外野手であれば浅いライトフライで終わっていたであろう打球でした。対する巨人上原も素晴らしい内容で7回を被安打5。ただ、うち2本がソロホームランであったことが敗戦に繋がりました。

 両チームの顔ぶれからして派手な打撃戦も考えられる組み合わせでしたが、今日は両チーム共に投手が踏ん張り、引き締まった好ゲームを見せてくれました。どちらを応援するというわけではありませんが、引き締まった試合は見ていても楽しいものです。

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